第6話「さいかい」
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
長い髪の、大人しい雰囲気の少女が、心配そうな目で彼女を見る。それを彼女は、安心させるように諭す。
「....、....。」
「...うん。いい子ね。」
少女は、声を出さない。いや、出せない。パンデミックが起きた時の恐怖で、声が出せなくなったらしい。
「........うん、今は大丈夫ね。じゃ、行ってくるわ。」
バリケードが薄い窓の近くに立ち、廊下の気配を探ってからそう言う。
「...気を付けてください。あなたがいなくなったら、私達は...。」
「分かってるって。」
そう言って、彼女は教室の外へと出て行った。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ