第6話「さいかい」
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れを使わせてもらうわ。」
先生の言葉を聞きながら、適当に部屋を見ると、校長室が使えたので、俺はそこにする。
「では、俺は校長室で寝ます。お休みなさい。」
「はい。お休みなさい。....あの、工藤君...。」
「はい?なんでしょう。」
何かを言いたそうにしている先生。
「...その...本当に、感謝しているわ。私を、助けてくれて。」
「..いえ、助けられる命は、助けるべきですし。」
「それでも、ありがとう。....じゃあ、お休みなさい。」
そう言って放送室に入る先生。...さて、俺も寝るか。
校長室にあるソファーとかを適当にどけ、空いた所に寝袋を敷いて寝る。
「(もし、このまま彼女達と行動を共にするなら、武器とかを下から持ってこないとな。」
下には強力な武器になるショットガンやアサルトライフルが弾薬と共に置きっぱなしになってるからな。ハンドガンが一番使いやすいけど、多数のゾンビを倒すには心許ない。
「(これからは一人じゃない。一人じゃできない事ができるようになるけど、逆に護るべき命が増えたって事だ。...仲良くなれればいいんだが...。)」
そんな事を考えつつ、俺は段々と眠りに就いていった。
〜おまけ・その頃の■■〜
「...本当に行くんですか?」
「えぇ。だって、もう食料がないでしょ?なら、調達しに行かなきゃ。」
「ですけど...。」
入口を椅子や机で塞いだ教室で、教師である三人がそんな会話をする。
「助かったのは私含め、大人三名と子供十数名。それも、他の人達を見捨てるような形で...よ。それなのに、飢え死にとか見捨てた人に悪すぎるわ。でも、この状況の中動けるような人材は私しかいない。...それなら、私が行くしかないじゃない。」
「っ.....。」
自分達が無力なのが悔しいのだろう。残る大人二名は手を握り締めて俯く。
「...大丈夫よ。私はこれでも、夫にサバイバルでも生き抜けるように鍛えられてるんだもの。早々噛まれないわ。」
「....分かり、ました...。」
渋々と、本当に渋々と了解する教師二名。自分達にできるのは、残っている子供達をできるだけ安心させる事だと、理解してしまったのだろう。
「さて、いっちょ行ってきますか!...って、あれ?」
机が壊れた事で入手した鉄パイプを腰に差し、デッキブラシのブラシの部分を外した棒を一振りし、いざ行かんとすると、誰かが彼女に抱き着く。
「......!」
「...大丈夫よ。私は絶対に死なない。だから、安心して待っててね?」
腰まである
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