第6話「さいかい」
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れたあの日、しばらくしたら雨が止んで、奴らはどこかに行ったんだ。その隙を突いて、私とりーさんで三階を奪還したんだ。」
「それで、一時的な安全を確保して、昨日にバリケードを立て直して、三階を安全にしたんです。」
なかなかに凄いな。たった二人だけで三階を確保するなんて。
「....頑張ったわね...。」
「...私達も、めぐねえが死んだと思ってたから、もう死に物狂いでさ...。」
「そうだったの....。」
見れば見るほど、疲労しているのが分かるな...。先生の顔も暗い。
「...無事だったから良かったけど、もう、私がいなくなっても無茶しないでね...。」
「「はい...。」」
優しく諭され、反省の返事をする二人。
「...さて、もう夜になってる事だし、二人ももう休みなさい。後は私に任せて。」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!いくらなんでもめぐねえだけに任せられない!」
「でも、二人とも相当疲れてるでしょう?」
先生の言葉に二人とも言葉を詰まらせる。
「...大丈夫。心配いらないから..。」
「でもめぐねえ...そう言ってあの時は...。」
“あの時”とは、多分襲われた時の事だろう。
「...大丈夫よ。」
「でも...!」
どちらも不安なんだろう。先生も二人も譲ろうとしない。
「...俺が見回りをするよ。」
「工藤君!?」
「今まで俺は一人で生き抜いてきたんだ。それに、学校も少し探索したいからな。三階を一通り見回ってくるさ。」
そう言って早速ライトを手に廊下を行こうとする。
「ちょ、ちょっと待てよ!いくらなんでも危険すぎる!」
「大丈夫だって。俺、風邪引いてさらに奴らに囲まれた状況でも何とかなったんだし、この程度の暗闇、どうってことないさ。」
シャベルの子が止めてきたが、それに構わず俺は行こうとする。
「それに、生憎俺は今、眠くないんだ。あんたらは疲労してるからいい加減休むべきだ。じゃ、先生、後は頼みます。」
「...本当は止めるべきなんでしょうけど...任せましたよ。」
後は二人の事を知っている先生に任せて、今度こそ俺は探索に向かう。
「....と、言っても、特に何もなかったな。」
扉を閉めた事で閉じ込められていたゾンビ以外、特に変わった事はなかった。...いや、以前と比べたら色々変わってるけどもさ。
「...さて、見逃しがなければこれで三階のゾンビは全滅した訳だが...。」
...もう何週かするか。
「...あれ?佐倉先生?」
「あ、工藤君、戻ってきたんですね。」
生徒
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