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ぶそうぐらし!
第6話「さいかい」
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「三年B組、工藤遼だ。事件当日、家で寝込んでてな。そこからここまで避難してきたって訳だ。」

「同級生...って家から!?よくここまでこれたな!?」

「家の窓と玄関が頑丈だったからな。親もちょうどいなかったし、運よく免れただけだ。ここまでこれたのは...一重にこれとこれのおかげかな。」

  銃と模造刀を見せる。

「え、ちょ、これ...本物?」

「刀は模造刀だが、銃はれっきとした本物だ。」

  持とうとして伸ばしてきた手を引っ込められる。

「...どこでそんなものを?」

「あーっと...親父が元軍人でな。どういう訳か、いざという時のために金庫の隣の鍵付きの棚に入ってた。」

「凄い家だな...。」

  まぁな。俺も我ながら凄い家だと思う。

「...まぁ、俺も一度噛まれてやばかったけどな...。」

「えっ!?」

「あー、大丈夫大丈夫。運よく地下に辿り着いてワクチンを打ったから。」

  噛まれた事に驚いたので、説明すると安堵した表情をする二人。

「....由紀さんは..?」

「由紀は....。」

「隣で寝ています。」

  その答えにホッとする先生。皆何とか無事だったからだろう。

「ただ由紀は...。」

「っ...由紀さんが、どうしたの...?」

  何かあったようで深刻な表情をする二人。

「...めぐねえが、襲われたのをきっかけに、現実逃避をしているというか...。」

「...由紀ちゃんは、あの日のあの後、熱を出して寝込んでしまったんです。それで、昨日目を覚ましたんですけど、そしたら...。」

  聞けば、その子の中ではパンデミックは起こってなく、普段通りの学校生活を送っているつもりらしい。...現実逃避、つまりその子には今の惨状が見えていないそうだ。先生も襲われたはずなのに、普通にいる事になっていたらしい。

「確かに、こんな状況にでもなれば現実逃避もしたくなるよな...。そこに先生が襲われてしまったっていう事実だ。むしろ、精神が崩壊していないだけ凄いとも言えるな。」

「....そんな他人事みたいに...。」

「うん?」

「そんな他人事みたいに言わないでよ!あの子が、どれだけ苦しんでいるのか...!」

  後ろの方にいた茶髪の少女がそう言う。

「お、おい..!」

「っ...ごめんなさい...一人でいたあなたも十分大変だったものね...。」

「いや、実際他人事みたいに言ってたしな。そこは謝るよ。」

  軽率な発言だったな。...しかし、随分大事にされてるんだな。由紀とやらは。

「....二人は、私がいなくなってから、どうしていたの?」

「...めぐねえが襲わ
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