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フランの狂気になりました
第七話
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ていた、だからこそ自分がフランを助けようとして、もうフランを助けられなくなる事は避けたかった。

だが、誰一人フランを助けてくれる者は現れなかった。

そしてレミリアが考えついたのは、自分が強くなる事だった。
自分が強くなって、堂々とフランをたすけようと、両親を倒してフランを救おうと、そんなヒーロー見たいな、それでもこれが自分が出来る唯一の事だと、レミリアはそう思っていた。

そしてあっという間に百年という年月が経ってしまった。
そして、フランはヲ両親を………お父様、お母さまを殺した。

違う!
レミリアは頭を振った。あれはお父様とお母さまが死んだのは飽くまで危害を加えられた、フランの防衛だ。フランは何も………何も悪くない。

「本当にそう思ってるの?」

“フラン”が言った。

「別に殺す必要は無かったんじゃ………?殺されそうになった?“まだ”殺されて無かったじゃないか………そう思ってるんじゃ無いの?」

「そ……そんな事はっ……!!」

「無い?本当に言える?」

レミリアは押し黙った。
返す言葉さえ見つからない。

「……やっぱりか??侵害だなー?私はお父様もお母さまも殺して無いって言ってるのに……」

“フラン”はそう言ってレミリアに近づいた。
レミリアには彼女を払い除ける程の気力はなく、しかもその手からグングニルがこぼれ落ちた。

「フフッ………お父様とお母さまは私の中のもう1人がやったの……私が幽閉されてから暫くして出てきた………もう一つの人格?それが私を乗っ取って……」

“フラン”は握りこぶしを作り、悲しそうな顔を“造り”ながら

「……だから───私を助けて……おねぇ様……」

「っあ──────フラ───」

レミリアが手を伸ばした……刹那、目の前の“フラン”が、焼き切れた。

「………何なの……?」

その声も、さっきまで会話をしていた声。

「フランっ!?」

「そうよ?おねぇ様。正真正銘、私よ」

直感的に解った、彼女は間違いなく本物だ。
だが、何故だろう?目の前の彼女はやたら不機嫌そうだった。
それに気が付けば部屋の天井と床に大きな亀裂が走っており、魔法陣が完全に破壊されていた。

何があったんだろうか………?

「おねぇ様、あっち見て」

そう言って指刺されたのは私達が入ってきた方とは別の通路。

「この先は外に繋がってたの。多分脱出路か何かだと思うけど……お父さまもお母さまも、こんな道を作る様な性格じゃ無かったし多分、それより前……もっと昔の道だと思うよ」

フランは部屋を見回しながら続ける。

「多分、この部屋はもしもこの道が逆手に取られてここから侵入された時の……『罠』かな?」

そう、フランは
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