第六話
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通路があった。
図書室には本来出入り口以外に外から中へアクセスする方法は無い筈なのだが、目の前に有るのはどう見ても入ってきた入口とは違った。
「おねぇ様!めーりん!!凄くない!?本探してたら出てきたのよ!!」
フランは興奮して語るが、私は百年近くこの紅魔館で生活してきて、何度もここを利用していたのに未だにこんな部屋が隠れていた事に驚いていた。
メイリンも驚いている………彼女も知らなかったのね………私が産まれる前からこの舘で働いてた見たいだし、まだこんな所があったなんてびっくりしたわよね、私はしたわ。
すると突然フランがその通路へ入って行こうとした。
「ちょっと、フラン!?貴女何してるの!?」
「何って冒険よ!ぼうけん!こういうの見るとワクワクするよね!!」
「いや、しないわよ!?第一此処は自宅よ!?一応私達の家よ?それに、もう少し慎重に………」
「五月蝿い五月蝿い五月蝿ーい!!良い!?おねぇ様?今私の中でこの先に進まないと話的にも進まないって何かが言ってるの!囁きまくってるの!」
そう言うや否やフランは私の手をふりほどいて通路の奥へかけて行った。
あーもう!?しょうがないわ!
私もフランの後を追って駆け出した。
「………あるぇー?私………どうしたら良いんですか?」
そう言って美鈴は周りを見渡す。
そこには無造作に置かれた沢山の本の山。
「あー………これを片付ければいいんですね……」
美鈴はフラン達が進んだ通路をもう一度見ると、散らかった本の片付けを始めた。
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