第三話
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私は紅美鈴。
私は此処、『紅魔館』でメイドをさせて頂いています。
メイドになったきっかけは、紅魔館の主人■■■■■様に拾われたから、なのですが…………今は置いときます。
で、私はこの度重大な事を頼まれました。
『フランドールお嬢様へ食事を届けて欲しい』
そう奥様に頼まれました。頭まで下げられてしまっては断るなんて無理です。
そういう訳で、私は地下にあるお嬢様のお部屋へ向かってる訳ですが…………。
「大丈夫……ですよね………?」
一応お嬢様とは初対面では無いです。
レミリアお嬢様もですが、フランドールお嬢様が産まれた時には此処でメイドをしていたので、時々お嬢様方のお守を任された事も有りました。
なので、私自身お嬢様を怖いとは思いません。
それに奥様とレミリアお嬢様もフランドールお嬢様を怖がりませんが、旦那様だけは違います。
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フランドールお嬢様が産まれて数年、満月の輝く夜。
その日は旦那様、奥様、そしてレミリアお嬢様フランドールお嬢様がお庭で、私が育てていた花をご覧になっていたのですが…………。
何らかの原因でフランドールお嬢様の能力が暴走。私の花壇を破壊してしまいました。それなら良かったのですが………。
その時、旦那様の頭部も同時に破壊してしまいました。
その威力は凄まじく、旦那様は吸血鬼にとって最高の満月の夜にも関わらず頭部の再生にたっぷり三十分はかかってしまいました。
それはつまり、『もしも今が満月で無かったら?』『もしも今が昼間だったら?』フランドールお嬢様は確実に旦那様を殺害していたでしょう。
結果、フランドールお嬢様を恐れた旦那様は、フランドールお嬢様の私室を地下に移し、その後フランドールお嬢様を部屋に幽閉した…………。
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そして約百年。
今までは奥様やレミリアお嬢様が交互にフランドールお嬢様へ食事を運んでいたのですが、何故今日に限って私なんだろうとは思います。が………私は責任をもってお嬢様に食事を渡します。
そういえば、聞いた話しだとお嬢様は食事を半分も食べないらしいです、例え最強種の吸血鬼でもそれじゃぁ病気になっていたしまいます。
これは是が非でも全部食べて貰わないと!!
おっと、どうやら着いたみたいですね。
私は扉のノブに触れて気がつく、まずはノックをしなければいけなかった。
一度胸に手を置き大きく深呼吸をする。そして首を左右に一回ずつ回すと小声で「よしっ」と気合いを入れる。
そこで柄にも無く緊張しているのに気づいて自分で苦笑いするが、少し落ち着いた。
「お嬢様??…………失礼しま?す」
中に居るのは確
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