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フランの狂気になりました
第二話
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なんか突然フランの性格が変わったんだがなんなんだろうね。


――――――――――――――――――――――――――――


「所でさぁ………」

「ん??なんぞ?」

フランが何かを思い出した様に言った。
俺は気の抜けた声をで返事をして、顔をフランに向ける。フランは俺を頬を膨らませながらジト目で見ていて、見るからに不機嫌だった。

「どーした?そんな顔して?」

「私知らない。」

「ん?何を?」

「名前。だって貴方は『他人に名前を尋ねるときはまず自分から』なんて言って、私まだ貴方の名前知らないよ?」

あー………そういやそんな事言ったなー。
あの時は、その場の勢いで言ったけどあの場で常識も糞も無かったかな?
まぁなんにせよ相手が名乗ってんのに俺が名乗らない訳にも行かないしな。

「そうだな、悪かった。俺の名前は佐良 月華だよ」

ついでに学生時代俺は外見以外が女子みたいだってよく言われた。
得意な事は裁縫、料理とかだった。家庭科の成績はいつも良かったな。

「さはら……げっか?」

「ああ。こっち風に言うとゲッカ・サハラってとこか」

「ふーん。取り敢えず改めて宜しく、月華!私の事はフランって呼んでね?」

「あぁ、改めて宜しくな」

そう言って二人で笑い合う。
暫く笑った後、フランが「そうだ!」と言うと、俺に向き直る。

「月華から“未来”の事沢山聞いたし、今度は私の家族の事教えて上げる!」

フランはそう言うと、彼女の家族について語り出した。



──────────────────────



私の家族は、お父さま、お母様さま、それとお姉さま。
それに私を入れた計4人家族。
あ、あとメイドが居るの。めーりんって言ってね、私が産まれた時にはもう家でメイドをやってたのよ?

お父さまはね?凄く怖いの。何でもスカーレット家の当主だから、自分が頑張る!って、少しは休んだ方が良いと思うんだけどね?前に言った時は、大丈夫ってそれしか言ってくれなかった。
そんな頑固なのが私のお父さま。

お母さまは私と同じ羽なの!言っとくけど月華の背中にも今同じ羽はえてるからね?
そうそう、お母さまは髪が長いの。うーん………大体今の月華位ね。
あれ?何だか月華、お母さまに似てる!
今の月華をお母さまに会わせてみたいなー。

で、お姉さまは………ドジっ子……かな?
何時も「私はフランのお姉ちゃんだから!」なんて言って張り切ると大抵失敗するの。可笑しいでしょ?
それで、最後にはお母さまに泣きつくの。一度何も無い廊下で転んでたりもしてた。

あ、めーりんはね?お庭にお花畑を作ってるの。
他にも薬草も一緒に育ててるんだって。お母さまは育てるのが凄く
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