Fate/stay night
1134話
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あったわ」
「まぁ、そうだろうな。俺達のような極少数や、昨日休んでいた生徒以外は皆病院送りにされたんだから。そりゃあ休校くらいにはなるだろ」
「だろうな。葛木から聞いた話だと、まだ入院している生徒も結構多いらしい。正直、あの慎二がここまで馬鹿げたことをやらかすとは思ってなかったよ。あたしも、家に無事だって連絡をした時には凄く心配されたし」
「その慎二だけど、ガス中毒で死んだって事になったみたいね。学校の件も結局はガス漏れって線で話が進んでいるみたいよ」
「それは……」
幾ら何でも無茶じゃないか?
普通の家庭であれば、ガス漏れというのも説得力はある。
けど、今回の場合は学校の校舎が丸々1つ、それも実際には校舎から離れた場所にいた生徒にしても同じ症状で倒れているんだから……
いや、寧ろそれで強引に話を通せるだけの実力を言峰綺礼って奴が……ひいてはその所属している教会ってのが持っているのかもしれないな。
「間桐の家の方はどうなった?」
「そっちもそっちで難しかったらしいわね。考えてみれば当然だけど、家が……それもそれなり以上に大きい家が1軒丸ごと消滅したんだもの。せめてもの救いは、学校の件でそっちに世間の注目が集まっているって事かしら」
「けど、やった俺が言うのもなんだけど、家が1軒消滅したんだから、何とかなる筈もないだろ?」
「いえ、その辺は多分学校よりも簡単よ。間桐家の近くに住んでる人に暗示を掛ければいいんだから」
……そんなに簡単なものなのか?
それに、暗示を掛けたとしても、公共料金の支払いとかがあるんじゃないのか?
そっちの方にも手を伸ばせるのか?
そんな疑問を抱いたが、それに関しては俺が心配する事じゃないか。
この冬木のセカンドオーナーである凛が問題ないと言っているんだから、多分本当に問題ないんだろう。
……で、と。
とにかく、今日学校が休みなんだからゆっくりと出来るのは間違いないな。
つまり、調べ物をするにも絶好の機会って訳だ。
そう考えると、寧ろこの展開はラッキーだったと言えるだろう。
あのワカメは消え、気色悪い蟲倉も消滅し、ついでに蟲倉の中に潜んでいただろう奴も消滅したのだから。
そう判断し、早速本題に入る……前に、凛が朝食の用意を済ませていたらしく、それが俺達の前に出てくる。
朝食ということもあって、食パンにベーコンエッグ、サラダ、デザート、野菜スープという簡単で典型的なメニューだ。
幾ら凛の腕が良くても、このメニューでそうそう違いを出せる筈もないしな。
「そう言えば、綾子は料理しないのか?」
「あたし?」
今まで聖杯戦争に関しての話が主だった為、聞き役に回っていた綾子が尋ね返す。
「ああ。凛の料理は召喚されてから何度も食べてるけ
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