人生、諦めも肝心
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「フフフフッ」
「なっ!?」
キャスターは笑いを溢しながら現界し続けていた。余りの不気味さに距離を取る。距離をとったことにより槍が抜けたできた傷痕は、すぐさま塞がり、扇で口元を隠すように手で口を隠して笑うキャスターにある種の恐怖を感じる。
「(如何いう事だ………刺し穿つ死棘の槍を喰らいながら生きているだと?んな事出来るのか?原作の士郎だって凛に魔力で新しい心臓を……新しい心臓)?まさか!?」
そう、確かに心臓は破壊された。だがキャスターはすぐさま新規の心臓を魔力によって作り出し傷を塞いだのだ。水に何かを刺しても直ぐに塞がるように。だがそんな魔力が何処から…、これではまるで魔力を消費していないみたいではないか…魔力を…消費しない……?ここで心は先程まで打ち合っていたキャスターの武器に注目した。近接戦闘できるキャスターなど数えるほどしか居ない、そこから奴を割り出せると考えた。持久戦に必死になりすぎて真名を打破するのを忘れていた。
「あれは、武器っつうよりもまるで鏡だな………鏡ってまさか!?」
直感、っというそれは濃厚な確信だった。辻褄が合う、最後の一ピースがピッタリ嵌るかのような核心と恐怖が溢れ出してくる。
「まさか、ここはもう奴の宝具の中だったのか!?」
キャスターの真名を確信した心だがそれと同時に沸きあがったのは絶望感だった。
キャスターの真名は『玉藻の前』日本三大化生の一角。そしてその宝具は水天日光天照八野鎮石。国すら覆う規模の対界宝具、そして既に奴はその宝具を展開していた。嘗て無い絶望を、心を襲う。
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