第五十六話
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しばらくはいけるんじゃないの。丁番とドアノブ部分を溶かしたらまず開かなくなるよ。念のために枠の部分とドア本体を溶接したら完璧かな。……これでうまくいく補償はできないから、あんまり良い案じゃないけど」
ドアの各部を指さしながら俺は説明した。
「……まあそれでいきましょう。死体を移動させて埋めるなんてことやるの嫌だし。何より私はさっさと帰ってシャワー浴びたいんだから」
そういうことで話はまとまり、俺たちは部屋を出ることにしたんだ。
「じゃあ漆多、お前もいっしょに……」
そう言って漆多の見て初めて気づいた。
彼はいつの間にか気絶していたんだ。フルチンのまま、カエルをひっくり返したように仰向けになって口から泡を吹き出していた。
「あれ、あいつ気絶してたんだ? 」
「お前が寄生根に取り込まれた奴の腕を引き千切ったあたりで[ひゅうん]とかいいながらぶっ倒れてたわ」
「そうか。じゃあ、あの後の事は見られていないって事だよね……良かった」
王女は頷いた。
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