第五十四話
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一気に引き千切る。
そのたびに悲鳴が聞こえる。
蛭町は必死に逃げようとするが、足を全て切断されたから思うように動けないようだ。ウネウネと這い回る。
俺の食欲は全く満たされないのか?
引き抜いた、……今度も腕だ。誰のかはよく分からない。こいつらたこ足配線みたいにこんがらがってくっついてるからな。
まあいいや、そんなことを考えながら、がりがりと食い尽くしていく。
こんなに美味いものがこの世にあったのか? そんな驚きでいっぱいだった。
全身に活力がみなぎる感じ。何か分からないものが染み渡っていく充実感で喘いでしまいそうになる。
【しかし、いくら喰っても満たされねえ。長く閉じこめられていたからな。修行僧みたいだ。ふふふ、こりゃ食い尽くすぜ】
今度は何を喰おうか?
【蛭町に脳みそに決まってるだろう? 脳みそが一番美味いんだぜ。喰えばそいつの能力を得ることができるって言われているしな】
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