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ドリトル先生の水族館
第七幕その六
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「だから結果的に皆の病気も少ない」
「ストレスを感じていないから」
「それでなんだね」
「まずはストレスがないことが大事なんだね」
「本当にストレスは大敵だよ」
 人間以外の生きものにとってもと言う先生でした。
「本当にそうしたことがよく出来ているのがね」
「この水族館、動物園なんだ」
「とてもよく」
「それでなのね」
「病気も少なくて」
「活き活きとしているんだ」
「そうだよ、ただ」
 ここでこうも言った先生でした、微妙なお顔になって。
「食べることもって言ったね、僕は」
「ああ、あのグソクムシさん」
「ダイオウグソクムシさんだね」
「相変わらず食べていないっていうし」
「何年も」
「そのことはわからないんだ」
 流石の先生でもというのです。
「そんな生きもの僕も信じられないよ」
「いや、それはね」
「何ていうかね」
「僕達毎日食べないと生きていられないよ」
「やっぱり食べないと」
「そうしていかないと」
 とても、というのです。
「それを何年もなんて」
「一週間でも難しいのに」
「それで何年も生きてるとか」
「どうなってるのかな」
「本当に」
「それがわからないんだよね」  
 先生は歩きつつです、腕を組んで言いました・
「僕も」
「普通生きものってね」
「食べないといけないから」
「仙人さんならともかく」
「どうして栄養を摂ってのかな」
「それがどうもね」
「不思議だよね」
 皆も考えるお顔で言うのでした。
「一体どうなってるの?」
「鳥羽水族館のグソクムシさんも不思議だけれど」
「こっちの水族館のグソクムシさんもね」
「不思議だよ」
「どんな身体の構造なのか」
「そうだね」
 また言った先生でした。
「彼のところにも行くけれど」
「やっぱり食べないのかな」
「相変わらず」
「ずっと食べていないままで」
「先生が行った時もかな」
「相変わらずなのかな」
「うん、それとね」
 さらにお話した先生でした。
「彼の言葉もどうなのかな」
「深海生物の言葉」
「それなんだね」
「一体どんな言葉か」
「そのことも問題なんだね」
「確かに僕は色々な生きものの言葉を知っているよ」
 それで今も皆と普通にお話しているのです、ポリネシアに教えてもらったあらゆる生きものの言葉をマスターしたので。
 ですがそれでもです、その先生でもなのです。
「けれどね」
「深海生物の言葉は」
「その先生でもだよね」
「あまり知らないんだね」
「どうにも」
「そうなんだ、彼とどうしてお話をするか」
 そのことについて考えているのです、それも深く。
「問題だね」
「深海生物でもお話できる相手いるよね」
「その中でも」
「そうだよね」
「うん、
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