【ソードアート・オンライン】編
099 少女たちのデスゲーム
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チ兄ぃ。……って、もうティーチ兄ぃは順応してるね、このデスゲームに」
「……良くある異世界転移モノみたいに、いきなり言葉も通じなさそうな異世界に呼ばれて──いきなり唇を奪われそうになる。>氛氓ニかじゃないからな。これくらいなら、まだ慈悲モノだろ」
「あはははっ、なにそれ?」
ティーチ兄ぃは、茅場さんが作ったこの無慈悲∞残酷≠ニ云う言葉ですら修飾が足りないこのゲームを慈悲モノ≠ニ返してきた。……冗談に冗談で返され、知らず知らずのうちに頬が弛む。
……これである。真人兄ぃは、いつも私を──私達≠フ事を気にかけてくれる。……たまに、お父さんよりお父さん≠している事すらあるのだ。父≠ェ2人も居る私と和人兄ぃは果報者なのだろう。
「行こっか、キリト兄ぃも待ってるだろうし」
「ああ、そうだな」
升田 直葉、13歳。今日も生命の危険が蔓延している電脳世界に繰り出すのだった。……一日も早く、心配してくれているだろう両親や友達を安心させるために──現実世界≠ノ帰るために…。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE 《Asuna》
『……以上で【ソードアート・オンライン】の、正式サービスのチュートリアルを終了する。……プレイヤー諸君の、健闘を祈る』
(そういえば、数学の課題もあるんだった…。……あと英語の予習も。……早くログアウトしてやらなきゃ…)
私とお姉ちゃんの通う学校は、俗に云うお嬢様学校≠ナ、一日でも──たった一日でも@\習が遅れてしまうと、すぐに授業に着いていけなくなってしまう。……私はお姉ちゃんとは違って凡才なので数≠こなさなければならないのだ。
……茅場 晶彦≠名乗った赤いローブの巨体が消えた後、私の脳裏に浮かんだのは課題の事だった。……しかし、いくら探してもログアウトボタンは見つからない。……白状しよう、もう判ってはいる──それは現実逃避≠ナしかないのだと。
「お姉ちゃん、これって…」
手を付いている地面の感触が現実への逃避≠キら許してくれず、隣に立ち──某かを考えているお姉ちゃんへと、一縷の望みに懸けて言外に聞いてみる。……嘘だよね…?=A冗談に決まってるよね…?>氛氓ニ。
「アスナ、良く聞いて? ……まず大前提として茅場 晶彦が言っていた様に、外からの救援は望めない。そしてHPがゼロになったら死ぬのも本当だと思う」
しかし──半ば覚悟をしていたと云えど、お姉ちゃんが発した言葉は非情だった。……そんな私の内心を知ってか知らずしてかは判らないが、お姉ちゃんは言葉を続ける。
「……そして、
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