二話 この牛野郎!
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せてカムナにしておこう。うん、それがいい。
―――ギャァァァァアアァァァア!!
何でや!俺は今数匹のミノ牛野郎に追いかけられ中。トラウマになるぞ今畜生!
事を遡り実に3時間前、アイズたちのパーティというのを確認して近づこうとしたのだが、彼らは俺をはるかに上回るスピードで帰路に着く。俺はそれを全力で追っていた。彼らはモンスターと戦い、その後を俺は通るのでもう少しで話が出来る!・・・と思っていたのもつかの間、彼らと戦っていた牛野郎共がこちらに視線を向け、こちらにダッシュ!
そして俺は何匹かの牛をまきながら、上部へ駆け上がってる。今の考え中にも何匹かまき、ついに牛は一体になった。そんなところで目の先には白髪のあからさまにルーキーの冒険者。
「ここでかよぉ!運命って言うもんでもあんのか!?」
なんだか運命に引き込まれている感覚がする。彼が逃げていく先に自然と脚が吸い込まれる。
「ひぃぃいいい!?」
白髪の彼が驚きに顔を歪ませる。原作通りなら、これで俺もろとも助かるだろうと思っての決断だ。アイズとベルの出会いは、ベルにとっても必須だし!WINWINだね!
行き着く先は狙った通りに行き止まりで、先にベルは壁を背にしている。俺も壁にたどり着いたころ、ベルは怯えと驚きを混ぜたような顔を見せてくる。・・・そんな顔しないでくれ、そんな顔しなくても君は助か・・・ッ!!。
気付いてしまう。ミノタウロスがベルに拳を向けていたことに。後ろを走っているアイズが数瞬、間に合わないことに―――。
「クソォ!未来を捻じ曲げてんじゃねぇよ牛野郎ォ!!」
速攻魔法、メタモルフォーゼを使用する。第二位(仮)の攻撃を食らえ!
この魔法は集中力によって出来が大きく変わる。さらに余談だが、作る力が作る物に足りていないときは形はあっている黒い物体が出来る。しかし黒い物体は少したつと消えてしまう。これは概念の維持ができていないからとテューが言っていた。ならば出来るんじゃないかと考えたもの、今からはじめて使う仮説の力を説明しよう。
―――簡単だ。概念が維持できないなら。消える前に使ってしまえばいいのだ。
―――イメージする。天叢雲剣アマノムラクモノツルギ。別名、草薙剣クサナギノツルギ。俺らの世界で伝説の剣とされた刀を手に取り出す。斬る一瞬でいい。維持を・・・・ッ!
視界が目眩のようなものでチカチカしている。精神疲労マインドダウンの前兆だ。だがそんなものはどうでもいい、MP切れだァ!?LV1だァ!?・・・人を助けるのをやめる理由にならないだろ。元はといえば俺がまいた種だ。俺がかたずけなくてどうする!!
払う。俺の手に持つ黒い物体がミノの胸と殴りかかろうとした腕を一瞬にして斬り飛ばす
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