Fate/stay night
1133話
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って言ってもな。見たまま、間桐の家を纏めてスライムで吸収した」
「吸収っ!? 大体、スライムって何なのよ。あんたああいう攻撃方法があるって言った事なかったじゃない!」
「その辺の詳しい話は後で説明するよ。とにかく、ここにいたら色々と不味いだろ? 家が丸々なくなってるんだから、騒がしくなるのは間違いないし」
「元凶のあんたが言うなっ!」
思わずといった様子で叫んだ凛だったが、すぐに我に返って落ち着く。
「確かにここにいると不味いわね。あんたがいないと私の命までもが危なかったのは事実だけど。とにかく、一旦家に帰りましょう。色々と話を聞いておかないといけないだろうし、このままここにいれば本気で不味い事態になりそうだし。綺礼の奴に頼んで隠蔽して貰わないといけないわね」
今日起きた学校での事件でも相当忙しいだろうに、間桐家消失の件でも動かないといけないとか……まだ会った事はないけど、その綺礼って奴に同情したくなる。
いや、急がしくなる片割れの出来事を起こした俺が言うのも色々と何だけどな。
地下にいた場所から坂道を昇りながら、隣を歩く凛の方へと視線を向ける。
「特に怪我の類はしてないようだな」
「……ええ。アークエネミーが助けてくれたおかげよ。ありがと。けど、それとこれとは別問題だからね。さっきの件、家に帰ったらしっかりと聞かせて貰うから」
「はいはい、別に俺も隠すつもりはないよ」
そう告げながら、俺と凛はこの敷地から出ていくのを周辺に住んでいる人とかに見られないようにしながら、その場を離れるのだった。
「……さて、取りあえず一段落ついたところだし、早速あのスライムとかいうのに関して教えて貰いましょうか」
家に戻ってきて、凛が教会の方へと連絡を取ってから紅茶を淹れ、ようやく一段落したところで、凛がそう告げる。
ちなみに凛の隣には綾子が座っており、興味津々に俺の方へと視線を向けている。
最初に間桐家が消滅したという話を聞いた時にはワカメの妹を心配していたが、家には誰もいなかったという言葉を凛から聞いてからは、完全にこっちへと興味の対象が移っていた。
本来なら、家を失った後輩の心配をするんじゃないかと思うけど……この辺はやっぱり半サーヴァント化の影響なのか?
ともあれ、こうして後始末を終えた頃には既に夕方近い時間になっており、夕食前にこの件ははっきりさせるという凛の言葉に頷き、口を開く。
「あの時、俺と凛は無数の蟲に襲われた。で、俺の攻撃手段は基本的に対個人のものが多かったから、どうにか多数に対して攻撃する手段がないかと考えて、考えて、考えて……そうしたら俺の中で何か切り替わって、その瞬間にスライムを使えるようになっていた。……こんな風にな。スライム」
その言葉
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