一話 プロローグ
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・」
こんなところで、中学時代の黒歴史が役に立つとは、・・・何か、神話とか結構調べちゃったりするよね?―――えっ?俺だけ?
「誤りがあるにしても・・・なぜテューがここに?というか何故他神がダンジョンを探索させている?」
「それはね、"勝利の果実"を求め"無常の果実"を食わされたのは本当なんだけども、封印したのは山じゃなくダンジョンだったんだ。でも、ゼウスが一回負けてたから戦ってたことすら他の神たちに隠蔽しててね?ファミリアがくるのはそれでなんだけど、・・・モンスターは僕のせいでね。見つかるのが嫌とかじゃないんだけど"無常の果実"のせいで出た力がここに一旦定着しちゃったんだよ。以前僕は封印されてて力が戻らないままだから、力が居座ってるの。元々、僕は魔獣を造ることに長けていたからそれも災いしててね・・・それで・・・・」
おお、意外とヤバめのストーリーのようだ。だが、その話は俺の興味を多分に引き付けるほど面白いものであり、気がつくと俺はテューの話に熱中していた。
「・・・・・なんだけど、話分かった?何か瞼半分下がってるけど?」
「ありがとう、かなり状況が分かった」
その話と冒頭の説明で、ここが深層の下・・・しかも原作の59層なぞ遥かに超えた100層・・・しかも特別部というのが分かった。便利なことにここから30層ほどなら自由にいけるのだとか。便利だなぁ・・・。
「あ、50層以上は1層上がるごとに僕の力の減る量が大幅に変わるのでそこんとこよろしくー」
「お前の辞書にはプライバシーと言う文字は無いのか!?」
これでは、いつでも個人情報丸出しだ。
「とはいっても、僕は力置いてきて下界に来たわけじゃないからね、力が無くともコレくらい当たり前なんだよ」
「ナニソレ怖い」
「とゆうか、こっちに来てくれない?話もした通り、君に恩恵を与えないと・・・」
そうだ、先ほどの話の最後のほうに恩恵が無いとすぐ死んじゃうって・・・。
背筋がゾクッとなる感覚がする。やべ、鳥肌立ってきた。
俺は小説と同じように、着ている上着に続きシャツも脱いだ。ダンジョンの最深部だと言うのに冷気を全く感じない、どういう仕組みしてるんだろうこの部屋。
ふと、この部屋のことを考えて辺りを見回す。―――まぁ、手錠とかヤバめの棚や扉がある以外は、普通の家のリビングかな。
何か気になるものはあったが。今は神の恩恵のほうが重要だ、部屋はその後じっくり調べるとしよう。
擬似ソファーのようなものにうつぶせになる。数秒後、ツーと液体を付けた手で背中を撫でる感触。円やその他模様を書き終わった後、何か紙を取り出していた。あれにステータスを移すのだろう。
神は紙に目を通したとき一瞬顔を硬直させたが、そんなことが無かった
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