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黒の剣士は入るゲームを間違えた
第一話 まさかの入り
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太陽に映える偉大な大樹、ユグドラシルを見やる。彼女のためにも俺はユグドラシルの育つ土地に舞い戻らなければいけないらしい。
俺は赤みを帯びた年相応の顔をしている彼女を強く抱きしめる。一瞬身体が強張ったが、次第に柔らかく包み込む感触に安堵を覚える。

「永遠の別れって訳じゃない。また明日だって会えるさ。・・・・そうだな、クラインとかリズも呼んで祝勝会でもしよう。無事に仕事を終えてきた日にさ」

「・・・キリトくんは楽観的過ぎだよぉ・・・」

アスナがこちらに寄りかかってくる・・・。
あの、アスナさん?ちょっと待ってください。吐息とか柔らかい肌とか俺の拙い理性をぶち壊しそうな武器をその美貌で振り回すのは止めてください。もうちょっと超えたらALO男子勢が全力で俺を殺しに来るんで・・・。
アスナが俺の微妙な顔を見てクスリと笑った。やってくれましたね?アスナさん?そんなに理性をぶち壊したいならそういえばいいじゃないか・・・。

「ふっ」

「ッ!?」

余裕気な彼女の耳に軽く息を吹きかける。想像以上の反応をしたアスナに少し驚き、そして恐怖を抱く。恐る恐る彼女の顔を覗き込む。真っ赤でプルプルと羞恥にもだえている顔を。ホントにALOは感情表現がオーバーだな!ははは・・・・・・はは。
―――だめだこれは。
ガシッと肩を乱暴につかまれる。逃げようと後ろに回した顔をギ・・ギ・・・ギと機械的にゆっくり動かす。その目が彼女の顔を捉えたときには、もう彼女の体は俺に肉薄していた。

「きぃぃりぃぃとぉぉくぅぅん?」

彼女はその肩を夕食の時間になるまで離してくれなかった。




俺の目の前には明るい茶髪の看護師が立っていた。ちなみに服はナース服だ。
安岐さんが何ゆえここに!?アスナとのO☆HA☆NA☆SHIや他の皆への触れ回りが終わって、菊岡からGGO行きの当てが見つかったなんて話が俺に来たから、さぁ来いと言わんばかりの感じで指定されていた馴染みのある病院へ直行!何故病院なのかとかを気にしてはいたのだが、まさかこのための病院だったのか!!そんなこと考えても安岐さんのボディタッチを一通り受けた後だからもう遅いけど!
・・・菊岡、恐ろしい子っ!

「はい、桐ヶ谷くん!脱いで!」

「上だけでいいんですよね?」

「どうせなら全部いっちゃえば?私が看護しているときにどうせ全部見ちゃったんだから」

俺は咄嗟に股の間をキュッとちじめて隠す。何だ下ネタしか出来ないのかな?

「・・・遠慮しときます」

上だけを脱ぐと、ガリガリ・・・は嫌なのでALO事件終了時ほどから鍛え始めた体が姿を見せる。ガリガリ・・では無いはずだ・・・たぶん。脱いだのを確認して安岐さんはペタペタと電極を貼り付けていく。まぁ『死銃』相手なら仕方が無
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