32話
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ないと、敵か味方かも分からないもの」
と壁に寄り添っている俺に向かって顔を近づけてくる楯無さん。
「わかりましたから。顔近づけすぎです」
「むっ」
と何か言いたげだったが無視する。
「で、俺に聞きたいことは?」
「取り敢えず、出生を教えて」
「ちゃんとそこに書いたので合ってますよ」
と広がっている資料の中に俺のことが書かれている。これは転生時に俺が不自由ないようになっているので特に何もない。
「じゃあなんでISに乗れるの?」
「それは俺に聞いてもしかたないですよ」
「誰が貴方のISを作ったの?」
「・・・知らない人からです」
「嘘ね」
「本当に知らないんですよ。いきなり宅配便で送られてきたんですよ」
と手の指輪を見せる。しばらく睨んでいたがはぁ、と息を吐き、ある意味めんどくさい質問を投げかけてきた。
「なら最後に一つ、貴方のあの目はなに?」
「目?ですと。初耳ですな」
「はい。彼自身に止められていたんですが気になってましたので、これがいい機会だと」
「ええ〜秘密なのに」
「仕方ないのよ」
と言ってくる。しかも学園長なんか楽しそうに聞いてくるし。
「こればっかりは勘弁出来ない・・・出来ないんですね分かります」
と少し集中し、写輪眼を開放。そのすがたを
見せる。
「前と違うのね」
「少し疲れてるので」
学園長には見えにくいと思い、向かいの席に座る。そして俺の目をまじまじと見て、
「綺麗な模様ですな、最早一つの芸術品と言っても相違ないくらいに」
と、細い目を開き見てくる。だが俺が下に向いたので楯無さんが心配そうに声をかけたからか、もう見てはこなかった。
「っ!」
「大丈夫??泰人くん!」
「あ、あはは少し頭痛がするだけですよ」
と近寄ってくる楯無さんを手で制し、大丈夫なそぶりを見せる。
「・・・どうやらその目にはリスクがあるようですな?」
「ええ、鋭いですね学園長」
「これには流石に教えることは出来ないんですよ。あ、別にこれは俺しか使えないんで目とか抉って調べても意味ないようになってるんで」
俺の言い訳を信じてくれたのか、学園長はすぐにもとのにこにこ顔になり「そうですか」とだけ言って俺を開放してくれた。回想終わり。
で、なんで俺が楯無さんとにらみ合っているかというと、学園長室での態度が悪いからお仕置きでこそばそうとしてくるが俺がことごとく弾くので楯無さんもマジモードになり、なんか、修羅場ってる感じになってる。いかん今日の俺は疲れてるのか何を言ってるんだ。
「・・・っ!」
と俺が体勢を少し崩すとその隙を狙って押し倒
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