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英雄は誰がために立つ
Life18 騎士王の末裔、正当後継者VS受肉ある英霊、叛逆の騎士
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ちを守ろうとしようとしてくれた貴女が、ゼノヴィアを理由なく追い詰めるなんて考えづらいのだけれど、何があったの?」
 「そいつから聞いたんじゃねぇのか?」
 「アレはゼノヴィアの主観でしょ?私が聞きたいのは貴女側からの情報よ」

 物好きな奴だと皮肉ってから説明しだした。
 ゼノヴィアから聞いた話とは半分以上も違っていた上に、あまりの戦闘力差に逆切れしたゼノヴィアが、士郎との関係を問いただしてきたことが原因らしかった。
 しかもしつこい上に、特訓を開始する前にモードは自分が女呼ばわりされるのが嫌いだからと忠告したにも拘らず、それもしつこく連呼された事に腹を立てたモードが遂にはゼノヴィアを追い詰めたらしいことが分かった。
 つまり、確かに追い詰め過ぎたモードも悪いが、一番の原因は逆切れしたゼノヴィアだった。
 もう一つは感情的になり、モードの話を聞こうとしなかったリアス達も悪いのだが、結局一番の原因はゼノヴィアに変わりなかった。
 全ての説明を聞き終えたリアスは、その場から逃げようとしたゼノヴィアの肩を掴む。

 「ちょっと待ちなさい♪」
 「ま、待ってくれ、部長!は、話を――――」
 「言い訳は後で幾らでも聞いてあげるから、今はお仕置よ?」

 狼狽えるゼノヴィアに笑顔で怒るリアス。
 心配させたことに加えて虚偽をした下僕へのお仕置が今始まった。

 「うわぁあああああああぁあああああああああ!!?」

 ゼノヴィアの悲鳴をBGMに、モードは呆れ顔を作ったまま人間界に帰って行った。


 −Interlude−


 リアス対ソーナ戦の当日。

 リアス達はレーティングゲームがもうすぐ始まる前に、アザゼルからアドバイスを受け終えていた。

 「――――そう言えば先生?士郎さんはゲストルーム?」
 「ん?お前ら聞いてなかったのか?アイツ、どうしても外せない用事があるってんで、いねぇぞ?」
 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・えぇえええええ!!?』

 アザゼルの答えに驚く一同。

 「内容は聞いてねぇが、なんでも欧州に用があるってんで居ねぇな」
 「私は初耳だぞ!?」

 家族同然の1人であるゼノヴィアが怒鳴り口調で言う。

 「ゼノヴィアは騒動を起こしたから、聞かされなかったんじゃねぇのか?」
 「う゛」

 アザゼルの言葉に小さくなるゼノヴィア。
 あれから被害者を装ったと言う事で全員からお叱りを受けたらしい。
 勿論士郎からも。
 因みに近いうちに全員でモードに詫びに行こうと決定されている。
 勿論、お詫びの品はゼノヴィアの懐から全額出される予定だ。

 「レーティングゲームに間に合うか怪しいと言う理由から、サーゼクスの好意で魔術協会のあるロンドンに転移
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