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ハイスクールD×D〜黒衣の神皇帝〜 再編集版
悪魔のお仕事〜短編集〜
メイドオフのグレイフィア
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にロスヴァイセは、マンションにて住む事が決定したので家具や家電を買いに行ったが金は俺が祝い金として出してやった。

「お、お義姉様!その件でここにいらっしゃったのですか?そ、それは自然に事を進めるという事で私に全て任せて下さると思っていましたのに!」

「あら、リアス。私もお義母様もそのような事は一言も口にしてはいなくてよ?一度、身の上の事を破断させたのだから、私達を安心させるのは次期当主たる貴女の務めではないのかしら?」

確かにそれに関してはヴェネラナもグレイフィアも一言も口に出してない事は確かだが、流石は義姉というランクアップした事で今は逆なのか淡々とした口調でリアスに強く出れてない様子だ。破談と言うのは、元婚約相手でここにいるレイヴェルの兄であるライザー・フェニックスだったか。グレモリー家とフェニックス家にとって、大きな事件として後々周囲の家々に陰口叩かれた程だ。

『グレモリーの我が儘娘が、伝説ドラゴンを持つ人間に破談させた』

とかだったな。地位や血統を重んじる悪魔の貴族社会からしたら、御家同士の縁談は大事だが、既に純血悪魔の孫がいる事で欲を出し過ぎたケルディムとウェルだ。上級悪魔の嫡子に恋愛の自由は無い状況だし、貴族社会は昔なら納得がいくが今は貴族社会が必要ではない時代へとなってきた。

「グレイフィア、その辺にしとけ。悪魔は出生率が危ぶまれているし、名家の血を絶やす訳にはいかない事も承知済みだ。リアスには次世代の子の親となってもらう事が、ケルディム夫婦とサーゼクスの願いと言うのも知っているが、あの件についてはお前も関わっているからもういいんじゃねえのか。破談に協力したケルディム達だし、サーゼクスとグレイフィアは何だかんだで自由な恋愛をしていると聞いている。当時の事を思えば、立場的にはリアスよりも複雑だったとな」

「確かにその通りですし、リアスを助けたのも私です。私とサーゼクスのラブロマンスは、悪魔の女性にとっては伝説だと聞いてますわ」

俺が言ってやると確かにその通りであり、グレイフィアだって複雑な恋愛事情というのがあるからだ。これに関しては劇にもなっていて、悪魔社会では超有名な出来事として描かれているからだ。女子全員は興味津々となり、恋愛話には敏感だからな。グレイフィアは気恥ずかしそうにしていたので、俺は咳払いを一つしてから表情を改めた。

「グレイフィアはあの一件に関して、リアスにどうしても想いを乗せてしまうらしいな。グレイフィアは、リアスを立派な上級悪魔のレディになって欲しいとね。まあ俺から言うのも何だが、次期当主ってのは、自覚を強く持っていてもらう為に色々と改善策をする部分が多くある。そこからはグレイフィアからな」

「一誠様にはいつも驚かせてばかりですが、ここからは私が言いましょうか。一誠様
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