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どうやら俺は主人公を殺したらしい
六話、どうやら俺は、…………何なんですかね?
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、今更だけど、原作介入って、何処まで介入と見なされるのかね。まあ、それは後回しに。
 昨晩は、寮に帰ってからはというと、ただ今日のための荷物諸々、準備をしただけ。
 そのあとは、俺が命を賭けた任務という訳で、何かしらの送別会みたく、それぞれの飲み物を注いだコップで、乾杯とかした。
 ただし、男限定でね。まあ、そこは、しょうがないよね。寮には、男しかいない訳でだし。女性なんかは、別寮だし、わざわざ集まるほどのことでもないらしい。

 今はこうして、ドア越しに寄っ掛かりながら、ぼーっとしている俺ことデクタである。
 寝起きというか、全然頭が働かない。何時もこの時間帯に起きるとか、慣れないもんだから、頭がガンガンしてキツイ。
 てか今深夜の2時に近いからね。12時に寝たのに、この時間に起きるとか。

 窓から差し掛かる光は、太陽の光ではなく、月光。
 その光に、眩しさを感じながら、俺はキツキツに詰まった2つのボストンバッグを、両肩に背負い、極めつけに、白い包帯で、雑に包み込んだ聖剣を越しにかける。

 そして最後に、………トランクに厳重にしまってある、もう1つ聖剣を片手に、もつ。

 ガタガタッ、ガタガタと不気味気に、揺れていることは気にしてはダメだ、うん。
 まあ、これは、俺の切り札みたいなもの。ドラゴンに有効な一撃を与えることができる俺だけの切り札。

「はぁ………眠たい」

 愚痴をこぼし、俺は扉を開けた。





 だるい。だるい。そして寒い。
 俺は、外の冷たい外気にさらされながら、ヘックシュンっ、と下品なクシャミを漏らしてしまう。
 申し訳程度に俺は、ズズッと鼻を鳴らす。
 そんないかにも「風邪を引きました」というリアクションを見て、俺の隣を歩いていたゼノヴィアさんは、たぶんだけど、心配そうにこちらを向き、

「デクタ、風邪を引くとはだらしないぞ…………ズズッ………………あ」

 いや、君も鼻、鳴ってるけどね??
 その注意した本人が、その直後に、注意した相手と全く同じことをしてしまったという、まさに赤っ恥。

 当の本人であるゼノウィアさんも気付いたのか、一瞬、少し気まずそうな顔をして、こちらからフイッと顔を逸らす。
 ……いや、顔逸らすなよ。こっちも気まずくなるじゃん……。
 どう収拾すんだよこの状況……。うん、これしかないわ。

「……うす、すみません。これから気を付けますゼノヴィアさん」

 俺はぶっきら棒にそう言った。
 うん、俺偉い。あえてというか、そこに触れずに自分から謝っていくスタイル。なんかいいことをした気分である。……自画自賛乙。

「………フン、そんなことより、私はお前に聞きたいことがある、デクタ」

 唐突に俺に問いかける彼女。その時の
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