―『帰る』べき場所―
[9/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ザーライフルが独特の音を響かせながら、光属性である《ミスティック・ドラゴン》を撃ち貫いた。まずはかなりの攻撃力を誇るエースカードを制し、さらにマルタンはフィールドを支配していた《フレシアの蠱惑魔》にまで手を伸ばす。
「この効果で光属性モンスターを破壊した時、カードを一枚ドローする。さらに墓地に送った《ADチェンジャー》の効果を発動、《フレシアの蠱惑魔》を攻撃表示に!」
《A・ジェネクス・トライアーム》の効果の発動コストに捨てられていたのは、自分も使っているモンスターカード《ADチェンジャー》。自身を墓地から除外することで、フィールドのモンスターの表示形式を変更する効果があり、《フレシアの蠱惑魔》はその低い攻撃力を晒す。
「さらに永続魔法《エレクトロニック・モーター》を発動し……バトルだ! 《A・ジェネクス・トライアーム》で、《フレシアの蠱惑魔》に攻撃!」
「うぅ……!」
レイLP3300→1500
さらに発動された、自分フィールドの機械族モンスターの攻撃力を300ポイントアップさせる永続魔法《エレクトロニック・モーター》により強化され――ただし《禁じられた聖衣》で攻撃力は下がり――《フレシアの蠱惑魔》を撃ち抜くと、レイのライフポイントは半分を切る。
「よし……ターンエンド!」
「やるねマルっち……ちょっと遊矢様みたい。ドロー!」
レイのフィールドの二体のモンスターは破壊され、今では一枚のリバースカードが残されたのみ。対するマルタンのフィールドには、攻撃力が2600となった《A・ジェネクス・トライアーム》に、永続魔法《エレクトロニック・モーター》と一枚のリバースカード。
今まで優勢だったのが一転、圧倒的にレイの不利。マルタンの手際によく分からない賞賛をしながらも、レイは更なる手札を求めてカードを引く。
「でも勝つのはボクだからね! 魔法カード《貪欲な壷》を発動してさらに二枚ドロー!」
墓地の五枚のモンスターをデッキに戻すことで二枚ドローする、汎用ドローカードによってレイは更なるドローを果たす。口では虚勢を張りながらも難しい顔をしていた彼女だったが、その二枚のカードを引いた瞬間、顔を明るくほころばせた。
「まずは速攻魔法《サイクロン》でマルっちの伏せカードを破壊! そして真打ち登場だよ、来て! 《恋する乙女》!」
速攻魔法《サイクロン》がマルタンの伏せていた《緊急同調》を破壊しながら、遂にレイの代名詞とも言えるモンスター《恋する乙女》が登場する。レイの半分を切ったライフでは、その効果を使うことは難しいように感じられるが……
「さらに魔法カード《死者蘇生》を発動! マルっちの墓地の《ハイドロ・ジェネクス》を特殊召喚し、《恋する乙女》には装備魔法《ハッピー・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ