暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―『帰る』べき場所―
[4/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
法や罠カードの扱いを得手としていた、と納得する。恋する乙女の罠は強い、とのことだったか――恐らく、サーチしたカードをそのまま伏せて、次のマルタンの手を警戒させる。

「僕のターン、ドロー!」

 そしてマルタンのターンへと移る。かつてマルタンとデュエルした際は、いまいちコンセプトが分かりにくいデッキだったが、あれからどう変わっているのか。

「まずは速攻魔法《サイクロン》を発動して、さらに魔法カード《予想GUY》を発動!」

 これは落とし穴系統のカードだぞ、と警戒させたのが裏目に出て、マルタンの発した旋風にレイの《落とし穴》が破壊される。さらに心置きなく発動された通常魔法カードの効果は、確か――

「僕のフィールドにモンスターがいない時、デッキからレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる! 来てくれ、《ジェネクス・コントローラー》!」

 かつてのマルタンのデッキにはなかった、壊れかけの玩具のような通常モンスター。デッキから特殊召喚されたソレは、ビリビリと電波を垂れ流していた。

「さらに《ジェネクス・ウンディーネ》を通常召喚!」

 さらに現れる、ジェネクスと名の付いたモンスター。二体のモンスターから、マルタンの新たなデッキは【ジェネクス】なのだと推測できる。……彼も、自分自身のデッキを見つけたのだろう。

「ジェネクス・ウンディーネは、デッキから水属性モンスターを墓地に送ることで、《ジェネクス・コントローラー》を手札に加えることが出来る。……いくよ、二体のモンスターでチューニング!」

 【ジェネクス】デッキは、チューナーモンスターである《ジェネクス・コントローラー》を中心として、様々なシンクロモンスターを展開していくデッキ。さらに機械族と属性についての効果を持ち、種類は十代の使うHEROたちに比肩する程の数を誇る。

「水天集いし逆巻け! シンクロ召喚! 来てくれ、《ハイドロ・ジェネクス》!」

 シンクロ召喚されるは、水属性のジェネクスこと《ハイドロ・ジェネクス》。そのままレイのフィールドの、罠を失った《トリオンの蟲惑魔》へと牙を剥く。

「バトルだ、《ハイドロ・ジェネクス》で《トリオンの蟲惑魔》に攻撃!」

「きゃっ!?」

レイLP4000→3300

 下級モンスターである《トリオンの蟲惑魔》にその攻撃は防ぎきれず、あっさりと《ハイドロ・ジェネクス》が発したウォーターカッターの前に破壊される。さらにそれだけではなく、破壊されたトリオンをハイドロ・ジェネクスは吸収していき、使い手であるマルタンにそのエネルギーを与える。

「《ハイドロ・ジェネクス》が相手モンスターを戦闘破壊した時、その攻撃力分のライフを得る! さらにカードを一枚伏せて、ターンエンド」

マルタンLP40
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ