第3章 リーザス陥落
第69話 敵は人類最強
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ヤリたい様にヤれなかった……」
「流石お姉ちゃんだね〜! さっ 次は私としよっ! ランスっ」
ミルに介抱? されているランスの姿があった。
因みに、いつもどおり ユーリの幻覚の魔法も使っているから、それなりに消耗している筈なのに、この解放軍でも1、2を争う性豪であるミリの相手をしてしまったのだから仕方がない、とも言えるだろう。
「やっぱ、ランスはテクがいまいちってな」
「うぐぐぐぐ……!!!」
当然ながら、ランスは懲りてはいない。
勝負は、負けてない! と思えば負けてなくなるランスの自論なのだが、ミリとは今後もエッチするのが更に苦手になってしまうのも言うまでもない事だった。ランスをも退ける性豪ミリ、此処に有り。
盛り上がってきたのは大いに結構だ。だが、勿論情報に関してはしっかりと持っておく事に越したことはない。
ユーリは カスタムのメンバ―達が盛り上がっている時に バレス達に話を訊いていた。
「バレス。トーマ・リプトンが ジオにいるというのは、間違いない事、なのか」
「ええ。間違いありません。ヘルマンの名将が1人。あの豪傑がかの町にいる事は」
バレスは頷く。
そこに清十郎が入ってきた。
「そのトーマとやらは、強いのか?」
清十郎はこの世界の事は知らない故に、トーマの名を知らなかった様だ。
無論、それを無知と言う者は誰もいなかった。
「む……、そうですな。儂ら、リーザス・ヘルマン間では特に有名だったので うっかりしておりました。ヘルマン第3軍の将軍、トーマ・リプトン。その剛勇は最強の騎士としても名高く、人類最強と評する者も少なくはありません」
バレスの言葉を訊いて、清十郎は 視線を細くさせた。
「リーザス・ヘルマン間で、と言う訳か。……つまり、リックよりも強い、と言う事か?」
「………………」
リックは無言だった。 それは否定をしている訳ではないし、肯定している訳でもない。つまりはそれ程の実力者だと言う事だ。
「リックは、間違いなくリーザス最強。……じゃが」
バレスも表情を更に険しく、暗くさせた。
同世代の剛の者。実力の高さは嫌と言うほど知っているのだから。自軍最強が 敵わない等とは言いたくはない。……だが、倒せるとも言えないのだ。
「でも、僕はユーリなら……」
「っ……」
メナドがこの時、言葉を発し、ハウレーンも言葉に詰まった。
「トーマ・リプトンとは、魔人の催眠術にやられる前、僕も見たよ。……凄い威圧感だった。離れていても、判る程、だった。……でも ユーリなら、ユーリ殿なら」
ぐっ と唇を噛み締めるメナド。
確かに贔屓目が入っているかもしれない。トーマと戦った事がある訳ではな
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