第3章 リーザス陥落
第69話 敵は人類最強
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トマトも、ぶんぶんと手を振っていた。彼女も彼女で有言実行を続けているんだ。剣の腕もメキメキと上達しており、リーザス軍の部隊がいるというのにも関わらず、なんら、遜色ないのだから。
そして、その隣で両手をぎゅっと握り締めているのはランだ。
「う、うんっ!! 私も、頑張りますっ! カスタムの為にも。……私を立ち直らせてくれたユーリさんに力になる為にも!」
「ふふふ。そうよね! ん? あ、あれ? ラン……」
「え? どうしたの? マリア」
マリアが、何やら疑問符を浮かべている様な表情をしていたのに、気になったのか、ランが首をかしげた。
「……いたのね。ラン」
「はぅぁっ!?」
「あ、あぁ…… し、志津香。もうちょっとオブラートに包もうと思ったのに……」
「ひ、ひどいよ! 2人ともっ! 私も頑張ってたのにっ……! 皆の様に活躍してた訳じゃないけど……、その、必死に頑張ってたのにぃ……」
「あー…… そ、そうね。お疲れ様 ラン」
「もうっっ!! 全然労ってる感じがしないわよっっ!!」
正直な所、確かに描写? が少ないのは事実だ。
他に言えば、真知子もそうだが、彼女が活躍する面は主に情報処理。前線に上がってくる様な事がない為、仕方がないとも思える。……本人も特に気にした様子はしてない。
見返りとして、LOVEシーンを増やして頂けたら、と言う契約もしてたり、してなかったり。
「あ、あぅぅ! ま、真知子さん。いつの間に……っ」
「情報を制する者は強し、って事ですよ。交渉術もその内、です。いろんな情報を仕入れて、その中でも最も効果的な時に それを使う。ランさん。私も虎視眈々と、なんです」
真知子はニコニコと笑いながらそう言う。
優希と言う明るく、積極的で、活発な 同じ職種の少女が仲間になってから、縁の下の力持ち! とまではいかないが、陰ながら支える部隊にいる彼女ではあるが、そう言う通り、狙うべき所は、狙い。取るべき椅子は取るのだ。
「おっとと、それより! ミリ! いつ帰ってきたのか判んないけど、ランスはどうしたの??」
ランにぽかぽか〜! っと叩かれているのを抑えつつ、話題そらしをするマリア。
ミリが帰ってきていたのは知っているが、ランスが見当たらないのに気づいて それが気になった様だ。いつもだったら、ランスがここぞとばかりに、やって来るだろうから。
「ああ。オレの圧勝だ」
「……そんな事、誰も訊いて無いでしょ」
志津香が呆れつつ、そして ランを諌めつつ、そう言っていた。間違いなく地雷を踏んでしまったのは志津香だから。表情には出さなくとも、少し悪いとは想っているのだろう。
そして、ランスはと言うと……。
「う、うぐぐぐ…… く、屈辱だぁぁ
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