暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第69話 敵は人類最強
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頑張んな」

 なんじゃかんじゃで、ランスも同行する事を許した様だった。
 勿論、それを観ていたマリアは、ため息を吐きつつも引き止めようとする。

「ちょっと、ランス? まだ 作戦会議はこれからなのよ?」
「それを訊くのは、下僕の仕事だ。と言うより、さっさと終わらして、戻ってくるから、てきとーにしていろ」
「ま、そう言う事だ。マリア。安心しろ。さっさと終わらす。……ヤキモチか? や〜っぱ マリアも可愛いな? お! あの時(・・・)以来だが、ひさしぶりにヤルか!?」
「そ、そんなんじゃないわよぅっ! って、それ! 私の黒歴史っっ!!」

 きゃいきゃいとはしゃぐ連中を尻目に。

「……とりあえず、ジオの動向は、どんな感じだ?」

 ユーリは必要な情報を聞こうと一歩出た。
 マリアは実質 司令官だから、後にちゃんと仕入れて作戦に組み込むだろう。ミリもからだの状態を考えれば、不安要素が尽きないが、彼女も修羅場を潜ってきている身。臨機応変に動ける。……そして、無茶はしない事を約束させたから大丈夫だ。

「はい。ジオの方では特に大きなものは。ただ、向こうも部隊を集結させ、再偏をさせている様なのは 昨日と同じです」
「……成る程。それで 中心人物はやはり?」
「ええ。敵将は名にし負うトーマ・リプトン。……しかも 数も密偵に探らせた所、15000を超えているとの事です」


 バレスの言葉を訊いて、皆に動揺が走る。

 その軍勢は こちら側 解放軍の3倍を遥かに超えているのだから。そのせいもあってか、士気にも影響している様であり、レッドを奪還した時に比べたら三割減、と言った所だった。

「ふっ……」

 そんな中で、微かだが笑う者がいた。圧倒的な数を前にして、笑みを見せれる、笑える者がまだいたのだ。

「ゆー……?」

 そう、笑っているのは ユーリだった。
 ここから出て行ったランス、ミリ、ミル以外の面子は殆ど揃っている。そして珍しく、シィルもいる。……多分 ランスが事を終えたら、残ってる事に文句を言うだろうけれど、それは今は置いておこう。

「皆、忘れたのか?」

 ユーリは、カスタムのメンバーたちの前でそう言った。
 バレスを始めとした、リーザス軍側のメンバーは何のことかは判らない。

「カスタムでの防衛戦の時、さ。……ヘルマンが、カスタムを攻めてきた時、……あの時は 一体どれだけの兵力差があった?」

 ユーリは、軽く笑いながら続けた。
 その言葉を訊いて、志津香が、かなみが、……そして マリア、真知子、ラン、香澄も言っている事が判ったらしく、表情が綻びつつあった。

「オレは覚えているよ。敵側の兵力は、カスタム側の約24倍だ。篭城するのも、敵兵力よりも2倍程の兵力がいるの
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