第百十九話
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でアレンジしながら引っ張り、力づくで引っ張り、そのまま振りぬけば・・・
地面に特大のクレーターを作りながら、雷神が地に落ちる。
普段であれば、さすがにこの程度のことではまつろわぬ神は隙を作ってくれない。だがしかし、雲の上からいきなり地面にたたきつけられれば、その衝撃で時間はできるので俺自身も一気に降りる。自由落下ではどうやっても間に合わないが、俺にはペガサスがいる。
こいつ自身、雷神であった存在だ。先ほどの雷でダメージを喰らわないなんてことはないが、それでも少なくても済む。もう一度俺のところに来て俺を運ぶことくらいなら、何の問題もない。
そのまま本気で飛んでもらって目指すのは、狙って雷神を落とした付近。もうその建物自体は雷神を落としたときの衝撃で半壊だけど、中身は・・・うん、まだ残ってる。それを確認してすぐにひっつかみ、力任せに持ち上げながら。
「植物よ、捕えよ!」
豊穣神でこのあたりにある植物を全て急成長させ、逃げようとしている雷神を縛り付ける。ここで仕留めないと。同じようなチャンスをもう一度作るのは無理だ。そして、俺の権能の中で一番威力のある攻撃は雷神であるコイツには効果がないと考えた方がいい。で、あれば。確実にこれを殺せそうな手段といえば。
でっかいもので叩き潰す。それが一番じゃないかな?と。まあ誰でも思いつきそうな作戦とも言えないような作戦。と、いうわけで。
奈良県一の鈍器。東大寺廬舎那仏像。俗に言う奈良の大仏。大仏だけでも250トンの重さがあるというその鈍器。
『神殺し・・・!』
「お、始めてしゃべってくれたな。ま、すぐにさようならなんだけど!」
それを、上半身に叩きつけた。予想通り神様相手であっても鈍器による物理攻撃というのは有効なようで、簡単に潰れた。
「・・・予想外に、グロテスクだな・・・」
ま、まあいいや。倒せたのは間違いないし。とはいえ、権能が増えた気配はないんだが・・・
「・・・ああ、そう言うことか。阿吽二対の仁王みたく、二人で一柱扱いなのか」
即ち、風神も倒してようやく権能がいっこ増える。権能って意味合いでは若干損しているような気分になるわけなんだけどまあ、うん。正直一度に二柱と戦えるってのは、得した気分にもなる。
「できれば、風神の方もこいつで何とかっできるといいんだけど・・・」
本気でたたきつけたせいか、ほぼ割れかけになってしまった。有効打を与える前に壊れるな、これは。ってかそもそも、これを持った状態で風神のところまで行く手段がない。相方地面にたたきつけられたんだから、心配して追って来いっての。
というわけで、とりあえず軽く放り投げてから殴りつけて大仏をぶっ壊し、
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