第1章:平穏にさよなら
第12話「翠屋での交流」
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て言われてね。」
「へー...。」
いや、そんな“いいなぁ”って目で見られても...。
「...なんなら、司ちゃんの分も奢ってあげようかい?」
「えっ、あ、いいですいいです。...親が今日は外で食べてきなって昼食代を渡されているので...。」
「そうかい?...なら、いいんだけど。」
とりあえず翠屋に入る事にする。...今日は休日だから人数が多いな。
「正午になってないのに随分多いね。」
「それだけ人気って事だよ。....空いてる席は...っと。」
「あ、あっちの席が空いてるよ。」
司さんが示した場所にはちょうど一つだけテーブルが空いていた。
「じゃあ、三人とも座って注文するんだよ。僕は仕事に戻るからね。」
そう言って士郎さんは奥へと行ってしまった。
「.......。」
「.......。」
「.......。」
....話題がなくて会話がない....!
「「あ、あのっ...!」」
被った...!司さんと被った..!恥ずい...!
「....二人とも、そんな初々しいカップルみたいな会話やめてよ...。」
「カップrっ...!?」
「我ながらそう思えてしまった...!」
緋雪に指摘され、二人して恥ずかしくなる。司さんに至っては絶句してる。
「話題がなくてこうなったんでしょ?だったら...昨日の事で話せばいいんじゃないかな?」
緋雪が気を利かせて話題を提示してくれる。...そういえば、昨日の事で緋雪は何も聞いてこなかったな。ああいうの、聞いてくると思ったのに。
「私も、お兄ちゃんに昨日の事を聞きたかったから。」
「あ、それは私もかな。」
...ただ単に聞きそびれてただけか。それにしても司さんも食いついてくるな。
「...まぁ、僕に答えられる事なら...。」
自分でも分からない部分はあるけどね。
「じゃあ、まずは...。」
「あ、ちょっと待った。」
早速質問しようとする緋雪にストップを掛ける。
「えー、なにー?」
「...昼食、注文しなきゃな。」
「「あっ....。」」
二人ともこの短時間でど忘れ!?
とにかく、適当なものを三人で注文してさっきの話題に戻る。
「あ、念のため認識阻害を張っとくね。」
司さんが会話を誤魔化す結界を張ってくれる。ありがたい。
「じゃ、改めて聞くけど、お兄ちゃん、導王流って...なに?」
「恭也さんも知らない武術だったよね。しかも、素手で戦ってた。」
...やっぱり、それを聞かれるんだよなぁ...。
「...正直言うと、僕に
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