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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第22話 昼食と再開
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眺めているとクライン達が来た方向から足音と金属音が響いてきた。
「……軍か」
予想通り二列縦隊で現れたのは軍だった。
しかし、森で見た時ほど整然とはしておらず足取りは重くヘルメットから覗く表情は疲弊の色が見て取れた。
軍は安全エリアの俺たちとは反対側の端に部隊を停止させると先頭にいた男が「休め」と言った。
途端残り11人が盛大な音と共に倒れるように座り込んだ。
しかし、先頭にいた男は仲間の様子に目もくれずにこれらに向かって近づいてくる。
男は俺たちの目の前で止まるとヘルメットを外し、先頭に立っていたキリトに向かって口を開いた。
「私はアインクラッド解放軍所属、コーバッツ中佐だ」
…ん?軍は集団外部の者が揶揄的につけた呼称のはずなんだが……
キリトもそんなことを思ったらしく、やや辟易しながら「キリト。ソロだ」と短く名乗る。
コーバッツは軽く頷くとキリトに横柄な口調で訊いた。
「君らはもうこの先も攻略しているのか?」
「ああ。ボス部屋の手前まではマッピングしてある」
「うむ。ではそのマップデータを「断る」提……なんだと?」
「断ると言ったんだ」
俺はキリトの隣まで行くと言った。
コーバッツは俺を睨みながら言う。
「我々は君ら一般プレイヤーの解放の為に戦っている!」
そしてさらに声を張り上げて続ける。
「諸君が協力するのは当然の義務である!」
傲岸不遜とはこのことだな
「いつ、誰がお前ら軍に頼んだ。それについ最近出てきたお前らが偉そうにするのは可笑しいと思うが?どうなんだ?」
コーバッツは顔を歪ませ言葉を詰まらせる。
だが、そんなことは気にせず俺は続ける。
「それにさっき『協力するのは当然の義務』とか言っていたがその義務は誰が決めた。同じギルドの者だったら協力するのは当然だが他のギルドやソロプレイヤー達が軍に協力する義務は無いはずだが。違うか?」
「そ、それは……」
コーバッツは言葉を詰まらせて沈黙する。
だが、後ろからキリトが俺の肩に手をポンと軽く叩くと前に出る。
「その辺にしておけよ、カゲヤ。それに街に戻ったら公開しようと思っていたデータだ。別に構わないさ」
「お、おい。キリト………」
俺はキリトを止めようとしたがキリトはコーバッツにマップデータを送信する。
「協力感謝する」
コーバッツは感謝の気持ちなど欠片も無さそうな声で言うとくるりと後ろを向く。
その態度に俺は少し怒りを覚えコーバッツに言おうとしたがキリトに止められる。
コーバッツは残りの11人のメンバーの所に行くと「貴様等さっさと立て!」と叫ぶ。
コーバッツの声にのろのろと立ち上がり二列縦隊で整列するとガシャリと一斉に武器を構え、重々しい
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