Fate/stay night
1131話
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からの事を話さないとな。ちなみにベッドの上の可愛さって点では遠坂も相当なものだと思ったけどな。多分、学校で遠坂に憧れている奴があんな遠坂を見たら、間違いなく暴走するだろう程に」
「なっ!? ……ん、コホン。とにかく話を進めましょう」
一瞬何かを言おうとした凛だったが、すぐに調子を取り戻したかのように咳払いをしてから口を開く。
「まず、綾子が慎二の死ぬ光景を見ても何とも思わなかった事。これは、正直言ってアークエネミーの血を飲んで半サーヴァントになったのが原因だという以外に説明が出来ないわね。正直、凄く興味深いんだけど……もう半サーヴァントを作るのはまず無理だし」
「遠坂が処女じゃなきゃ出来ないってのは、色々と厳しいよね。正真正銘一生に一度しか出来ないって事だし」
「ええ。まぁ、誰か他の女がアークエネミーと契約すれば可能かもしれないけど……」
そう告げる凛に、俺は首を横に振る。
「多分無理だろ。そもそも、凛のように魔術師として優れている必要があるんだからな。その時点で難しすぎる」
「うん? そうなのか?」
俺の言葉に首を傾げる綾子。
凛はそんな綾子に、苦笑を浮かべて頷く。
「確かにね。処女とかは何らかの儀式に必要だったりする事もあるから。……とにかく、処女云々の話は置いといて、綾子の現状よ。これはさっきも言ったけど、アークエネミーの血の影響でほぼ確定。正確には、身体を人間からサーヴァントに変えさせられた影響でしょうね。その結果、受肉した英霊とも呼べる状態になった」
一旦言葉を止め、紅茶を一口飲んでから再び口を開く。
「ただ、その影響が完全に受肉したサーヴァントまで強化されず、半サーヴァントとでも呼ぶべき状態になったのは……アークエネミーの血が足りなかったのか、それとも本来なら血に適応せずに死んでいたのを私の儀式で無理に生かしたせいなのか……あるいは、こう言うのもなんだけど、綾子が持っていた潜在能力がサーヴァントの域にまで届いていなかった、という可能性もあるわね。他にも幾つか考えられるけど、今パッと思いつくのはこのくらいよ」
先程までのあーあー言っていた様子を一変させて話を聞いていた綾子が、小さく息を呑んで口を開く。
「それで、あたしはこれからどうなるんだ?」
「これから?」
「このまま半サーヴァントって状態のままなのか、アークみたいに完全なサーヴァントになるのか、それとも……こっちは殆ど可能性はないと思うけど、人間に戻れるのか」
「そう、ね。正直……分からないとしか言いようがないわ。そもそも、こんな事態になったのが初めてですもの。魔術協会辺りにでも聞けば、もしかしたら前例とか、似たような事例の記録があるかもしれいけど……」
「じゃあ!」
勢い込んで尋ねる綾子に、凛は
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