『存在価値』
[2]次話
養父からレイプを受けた少女は、何もかもがどうでも良くなったんだろう。
『守るものなんかもう何も無い』
そう、私によく言っていた。
大事に大事に慕ってた人すらも失ったみたいだ。
『一緒に逝く筈だった』らしい。
一緒に逝けなかったこと、悔やんで悔やんでならないと...
また自殺を試みたけど失敗に終わった。
そんな時、今迄とは違う悪事に手を染めることになった。
メンバーは、3〜8年上の男女。
此の人達は、街で絡まれていた少女を助けた人達。
だから、少女も最初は無視する事が出来なかった。
それに、優しくしてくれた。
大事なものを総て失った少女にとって、其の優しさは救いだったのかもしれない。
『まだ生きててもいいのかな』
単純だけど、そんな僅かな優しさにもすがってしまうほど少女は弱っていた。
[2]次話
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