Another110 友情
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りになって、絶望して、訳が分からなくなり、全てを壊そうとしている。
そして、余計にデジタルワールドから拒絶されるという負のスパイラルに陥って、もうどうしようもないところまで来てしまっていた。
一輝「お前の気持ちは分かる。でもそれが通るかは別問題だ。リーダーである大輔の意見も聞かないとな」
大輔「いいんじゃないかな?」
フェイト「大輔、帰ってたの?」
大輔「ああ、遼さんとデジモンカイザー…治さんは幼なじみなんだろ?」
賢「ああ、弟の僕より兄さんのことを理解していると言っても過言じゃない」
実際、治と距離があった賢より、等身大の治を見てきた遼の方がずっと治のことを理解していると言っても過言ではない。
大輔「だったら、あの要塞をぶっ潰して、デジモンカイザーを止めさせた後、治さんの監視を遼さんに任せよう。治さんのことを幼い頃から知っている遼さんなら万が一何があっても対応出来るはずだ。杜撰なデジタルワールド上層部共に任せるよりかは遥かに信頼出来ると思うけどな」
遼「大輔…いいのか?」
大輔「はい。みんな…今回だけ遼さんに任せてみようぜ。大事な友達を思う気持ち…痛いほどに分かるから…」
ヤマト「…そうだな、遼の“友情”に免じて今回は遼に任せてみるか」
空「そうね…」
ミミ「えっと…どういうこと?」
光子郎「あ、すみません。何の説明もしていませんでした…遼さんとデジモンカイザーの一乗寺治さんは幼なじみでして、一乗寺治さんは賢君のお兄さんでもあるんです…それから…」
自分の知っていることをミミに教えていく光子郎。
モニターを見遣ると、攻撃は止んでいる。
どうやら今日の攻撃は終わったようだ。
大輔「みんな、今日はこれでお終いにしよう。紋章の力が戻ったのは嬉しいけど。紋章の力に慣れさせないとな」
全員【了解!!】
大輔「さてと…俺もお説教しに向かうとするかね…」
大輔が目指すのは一乗寺家だ。
せめて帰る場所くらいは用意してやりたいという大輔の気遣いだ。
「治ちゃん……一体何処に居るの……?」
一乗寺兄弟の両親は不安で夜も眠れない状態で居た。
愛おしい子供の片割れが消えただけでも精神に多大な重力をかけている……。
そこに追い打ちをかけるテレビの言葉達。
何も知らない人間の様々な言葉達で両親の心も体力も限界が近かった。
そこへ。
ドンドン
家のドアを叩く音が聞こえる。
2人は一瞬またリポーターかと思ったがもしかしたらという希望を抱いた。
「…………治……ちゃん?」
震える手でドアを開ける母。
しかしその
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