D∴G教団
第11話 悪魔の教団
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「なッ!?ま、待って!分かった!僕から始めろ、だからその子には手を出すな!」
「君って不思議だよね、さっき出会ったばかりの子に何故そんなに執着するんだい?もしかして年下好きなのかな?」
……面影がフィーに被ってしまう、それでほっとけないんだ。
「まあいいや、それじゃ始めるとしようか。生き延びれるように頑張ってね、期待してるよ」
男は僕の右腕に注射器をさして液体を注入する、何とも無いのか……ッ!?
「グッ……ガあアあァアァぁぁあァァああ!?」
何だこれは!熱い!体の中に熱された棒が入ってるみたいだ!手首や足からも血が噴出した……!頭が割れそうだ……!!
「うおァああアァぁあああぁぁッ!?」
死にそうな程の痛みが体中に流れていくみたいだ、このままじゃショック死してしまう!!
(……フィー)
意識が朦朧としている中で僕はフィーの悲しそうな顔を思い出した。そ、そうだ!僕には帰らなくちゃならない場所がある……こんな所でくたばって溜まるか!!
激しい痛みや様々な症状が襲ってくる、でも必死で耐え続けた。必ず生き残ってやる!
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……あれからどれ位の時が過ぎたのだろう?体は動かず傷だらけで血もたくさん流れた。でも生きている。
動かない首を無理やり動かして辺りを見る、そこにはさっき助けたはずの女の子が白目をむきながら僕を見ていた……えっ?
「ッ!?、うわあああぁぁぁぁぁぁ――――――――――ッ!」
そんな、どうして……!?
「お、やっと目をさましたみたいだね。あれから三時間も過ぎちゃったよ、そしてその中で生き残ったのが君だけだったんだ。いやぁ、凄い凄い!本当におめでとう!」
男はパチパチと手を叩いて賞賛してくるが、今はそんな事はどうでもいい!
「何であの子に手を出した!僕にするかわりにあの子には何もしないって!」
「そんなことは忘れたね、まあ死んじゃったものはしょうがないさ」
「お前……!」
できる事なら今すぐこいつを殺してやりたい……!!
「そんなことは忘れただと?命を何だと……ガハッ!?」
グフッ…腹を仮面の男に殴打された。
「ごちゃごちゃと煩いんだよ、ゴミが死んだだけだろう。これ以上騒ぐなら脳みそ引っ張りだすぞ?」
ゾワッ……なんだこの雰囲気は?団長や光の剣匠とは全く違うどす黒いオーラ……それを奴から感じた。
「……ふふふ、何てね、嘘だよ。君はこれからも僕の実験に付き合ってもらわなくちゃならないんだからね。彼をお部屋に案内してあげて」
「かしこまりま
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