D∴G教団
第11話 悪魔の教団
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『10分経過、そこまでだ』
モニターの男がそういうと魔獣達は武装した男達に連れられていった。な、何とか生き残ることができた、背中にいる女の子も無事だ。
「お兄ちゃん、終わったの……?」
「ああ、何とか生き残ったみたいだ」
「でも他の子達は……」
最初に何十人といた子供は、10分過ぎた頃には数人しか生き残っていなかった。ごめん、守って上げられなくて。
『ふむ、今回は比較的生き残ったほうだね、これも君がいたからかな?』
モニターの男は僕に向かってそう言ってきた。
「貴方は何も思わないんですか?こんな…何の罪もない子供達にこんなことをして……」
『別に、科学者が一々実験対象に罪悪感を感じると思う?君は魔獣を殺すたびに罪悪感を感じるのかい?感じないだろう、それと同じ事さ。それに子供が苦しむ姿が好きだからかな?あはははは!』
男はさも当然だと言わんばかりに平然と答えた。この男、狂っている……!
『そんなことより君は素晴らしいね。その年であの危機的状況の中で冷静な判断力、それを実行できる身体能力……どれをとっても素晴らしい。君なら『アレ』にも耐えられるかも知れないね。さてじゃあ生き残った子達には神聖なる儀式を受けてもらおうか、例の部屋にご招待したまえ』
モニターに映っていた男の姿が消えて僕達は武装した奴らに連れられて移動する、そして数分歩いていくとさっきの部屋よりも濃い血の匂いがしてきた。
「ここは……」
僕達が連れてこられたのは人一人が乗れそうな台、色んな道具が壁にかけられ、怪しい薬品が立ち並ぶ部屋……でも僕が気になったのはそんな些細な事ではなかった。
「何だ、この血の量は……!?」
その部屋は床や天井にビッシリと赤い液体が付いていた。間違いない、これは血だ。それもこの部屋全体を染めるほどの量……一体どれだけの人間の人間が死んだんだ?
「ふふッ、その部屋の血は神聖なる儀式に耐えられなかった哀れな子供達の血さ」
その時誰かがこの部屋に入ってきた、入ってきたのは仮面を顔に被せた灰色の髪をした人間だった。
「やあ、先程は見事だったぞ、少年」
男は僕にそう言って来る。
「先程はって……まさかお前は!」
「ああ、私は『先生』。この楽園の管理者さ」
こいつがあんなことをさせた張本人……!
「さて…そろそろ儀式を始めようか」
男がそういって指を鳴らすと僕達は羽交い締めにされて台の上に磔にされた。
「ぐッ、動けない……」
両手両足、首や腹、あらゆる箇所を拘束されて身動き一つとれない。
「お前、
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