D∴G教団
第11話 悪魔の教団
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獣に襲われていたのは年下の女の子だった。
「ここは危ない、早く逃げて」
「た、立てない……」
「えっ?」
「怖くて立てないよ……」
どうやら足がすくんで立てないようだ。無理も無い、こんな状況じゃ……
「なら僕の背中に掴まっていて。いいかい、何があっても絶対に手を離さないで」
「うん」
「よし行く……ッ!?危ない!!」
僕は女の子を抱えて横に飛ぶ、そして次の瞬間僕達がいた場所に巨大な拳が地面にめり込んだ。それを放ったのは…
「アイアンゴーレム!?」
鋼鉄に命が吹き込まれ、生み出された魔獣……まさかこんな奴までいるなんて。アイアンゴーレムは再び巨大な腕を振り上げて僕達に向かって振り下ろす。
「はあッ!」
何とか攻撃をかわすがこのままでは不味い、だが武器も無しにアイアンゴーレムを倒すなんて僕には無理だ、どうしたら……
いや、待てよ、別に倒す必要はない。あのモニターに映っていた男の言う事を信じるならば10分間生き残ればいい、なら……
アイアンゴーレムが再び攻撃態勢に入る、僕は背後にいたタトージャに向かって走り出した。
「お兄ちゃん、そっちには魔獣がいるよ!?」
「頼む、今は僕を信じてくれ!」
女の子が悲鳴を上げるが今はこうするしかない、僕はどんどんタトージャに近づいていく、アイアンゴーレムも僕にターゲットを決めたのか追いかけてくる。
「シャァァァッ!!」
タトージャが四本の頭を使い僕に襲い掛かってくる。僕は頭の一つに蹴りを喰らわせる、そして横から攻撃してきたもう一つの頭をかわしてタトージャの首を掴んだ。そして追い討ちをかけてきた三本目の攻撃を掴んでいた頭に喰らわせた。
「ゴァァァ!?」
自らの攻撃に苦しむタトージャ。奴らの頭はそれぞれが知性を持っている、その為得物を襲う時は頭同士が奪い合うほどだ。それを利用して同士討ちにさせようとしたが上手くいったよ。そこに追いついたアイアンゴーレムが攻撃をしてきた。
「今だッ!!」
僕はタトージャから手を離してアイアンゴーレムの攻撃をかわす、だが同士討ちして動けなかったタトージャはまともに喰らってしまい地面に陥没してしまった。
「シャァァ……」
力付きたのかタトージャはセピスへと変わった。
「よし、完璧だ!」
アイアンゴーレムは動きは遅いが攻撃力は凄まじい、僕はその攻撃力を利用しようと考えたんだけどとても上手くいった。
アイアンゴーレムは僕達を叩き潰したと思ったのかゆっくりと違う場所に歩いていった。何とかなったか……
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