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異世界系暗殺者
大人の時間・2時間目(2016/05/16 一部加筆修正)
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慣れの問題だからな。ゲーム廃人にとって5徹とか普通だし。休息を取るタイミングさえ掴める様になれば、2〜3徹くらい余裕でできる様になる」
「いや、ゲーム廃人を例に出されても……」
「説得力無いよな」
「ゲーム廃人は兎も角、僕らの周りには見本にできる大人は多いよね」


徹夜が余裕の例としてゲーム廃人を挙げると、陽斗と悠馬だけでなく、渚からも駄目出しを受けた。1人のゲーマーとして解せぬ。


「烏間先生もそうだけど、ビッチ先生も凄い人だし。ホテルであった殺し屋達も長年の経験で凄い技術を身に付けてたり、仕事に対して明確な考えを持ってた」
「逆に鷹岡は反面教師だったよな。どんなに落ちぶれても、ああはなりたくねぇって思ったし」


俺の心中など気にもせず話を続ける渚と、何気に鷹岡をディスる正義。いや、鷹岡がハンメンキョウシノキワミ、アッー!なのは激しく同意するけどな。この場にいる全員が息も乱さず頷いてるし。


「見本にしたい人は追いかけて、そうじゃない人は追い越して。そういう繰り返しで僕らは大人になって行くんだろうな……」
「「「「「「「「「「……………」」」」」」」」」」


渚が語り終えると、クラスの全員が黙り込む。恐らく、ほぼ全員が大人になった自分を想像しているんだろう。そして、渚が語り終えてから数秒。この場に爆音が響いた。


「爆発したぞ!!」
「殺れたか?」


爆音の発生源に視線を向けると、殺センセーを覆っているコンクリの中央が吹き飛び、コンクリ片が海やビーチに降り注いでいる。

横約15m、縦約12m、高さ約10mのコンクリ塊を中央部だけとはいえ吹き飛ばす爆発。普通に考えたら中に閉じ込められた生物は死んでいるだろう。が――


「先生が不甲斐ない所為で苦労を掛けてしまいました。ですが、皆さん敵やウィルスと戦いよく頑張りました!」


この程度で死んだら超生物の名が泣くわな。あと、殺センセーの名は伊達じゃないって訳だ。


「おはよッス、殺センセー。やっぱ先生はタコ焼きモードより普段通りのタコモードじゃねぇとな」
「おはようございます、イッキ君。一応聞いておきますが、タコ焼きモードとは完全絶対防御形態のことですか?」
「そうだよ。名称が無駄に長いし、タコ焼きっぽかったからタコ焼きモードでいいだろ?」
「イッキ君の場合、拒否しても名称を変える気ないでしょう?そんなことより旅行の続きを楽しみましょう」


俺達のいる場所の最後尾に殺センセーは麦わら帽とアロハシャツで現れ、旅行の続きをやろうと告げて来る。


「いや、旅行の続きって明日には俺ら帰るでしょ?」
「何を言ってるんですか!?」


友人が明日帰るという事実を告げると、殺センセーは遊び足りないという
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