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ソードアートオンライン 黒紅の騎士と紫紺の剣姫
ボス攻略戦の前にーU
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のストレージには、砕けた鎧とその他ポーション類とサブの剣が数本しか入ってないはずだがそれは、ストレージの先頭に”NEW"の文字と共に存在していた。詳細についてもしっかりとテキストがかいてあった。
【裏切りの兵士が、その手に握っていた長剣。血がこびり付き変色しているが汝の力になるだろう】
試しに、オブジェクト化してみるとボロボロの包帯にまかれた鞘と共に赤黒い刀身のロングソードがポップした。
「うへぇ。・・・ラン、なんかヤバくないか?呪いのアイテムなんじゃないか」
「いや、なんか若干アニールブレードに似てないか?・・・あの家、剣を置く棚2段なかったか?」
 キリトが、苦虫を噛み潰したような顔をしていたが、この際無視することにした。理由は、いたって単純”めんどくさい”からだ。
「そういえば、ランさん。そろそろボス部屋のようだけれど、行かないのかしら?」
 アスナが、レイピアを納めながら近づいてきた。その視線は、俺の背後の大扉ー詰まる所”ボスがいる部屋ーに、注がれていた。
「あぁ・・・この状態なら問題なさそうだし行くとするか」
「おー!」
(ユーリ、お前だけだよ。ノリノリなのわ)
心の中で、そう呟きながら俺は扉に手をかけた。

 
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