六話:ファーストコンタクト
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かける。
「グラーフアイゼン! カートリッジロード!」
ベルカのデバイス技術の結晶、カートリッジが吐き出され、グラーフアイゼンに爆発的な魔力が宿る。
そして鉄の伯爵がその姿を変える。
ロケット推進を利用した大威力突撃攻撃を行うための強襲形態。
ハンマーヘッドの片方が推進剤噴射口に、その反対側が鋭利なスパイクに変化する。
ただ狙った獲物を叩き壊す、力の集約を行うための姿へと変わる。
『Raketenform.』
「ラケーテン―――」
グラーフアイゼンより凄まじいエネルギーが噴出される。
ヴィータは己の飛行魔法にそのエネルギーを上乗せすることで先程までとは比べ物にならない爆発的な速度を得る。
その速度はなのはにとっては全く持って反応できる速度ではない。
条件反射でバリアを張るがそれは受け止めるべきものではなかった。
「―――ハンマーッ!」
「あああっ!?」
まるでガラスを割るかのように易々とバリアを砕き去るグラーフアイゼン。
さらにはレイジングハートの本体にまでそのスパイクは届きフレームをも打ち砕く。
そして、その主たるなのはをボールのように吹き飛ばしビルの中に叩きこむ。
普通ならこれで終わりだろう。
だがヴィータには必ず相手がまだ立っているという確信があった。
吹き飛ばした地点へとすぐさま向かうと予想通りに傷つきながらもなのはは立っていた。
「これでお終いだぁ!」
『Protection.』
止めを刺すために鉄槌を大きく振りかぶり襲い掛かる。
傷つき立つのが精一杯のなのはに許されたことは残る魔力を全て使っての防御だけだった。
桃色の障壁と鉄槌がぶつかり合い、桃色と赤色の混じった魔力光が辺りに飛び散る。
一時の間そのぶつかり合いは拮抗する。しかし、傷つき動けぬ者と攻めたてる者。
どちらが勝つかなど語るまでもない。
「ぶちぬけぇぇえええッ!」
『Jawohl.』
主の想いに応えるべく鉄の伯爵は出力を上げて最後の砦を情け容赦なく砕き去る。
そのまま、押せば容易く心臓を貫くだろうが生憎不殺を誓っている。
なのはの体に直撃しないように上手く軌道を調整して衝撃だけを当てる。
しかし、衝撃だけといえどなのはの体は後方に吹き飛び壁を砕いてしまう。
「はぁ…はぁ…手こずらせやがって」
無事に勝利を納めたためかヴィータの目から怒りが消え普段の目に戻る。
そして、蒐集するために近づくが驚いたことに相手はまだ意識を失わずあろうことか武器をこちらに向け敵意を向けてきている。
その姿に内心で骨のあるやつだと感心するがそれをおくびにも出さずに鉄槌を振り
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