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RSリベリオン・セイヴァ―
第八話「謎の襲撃者」
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おののいて一夏に代わって戦ってもらった臆病者っていう評価を受けた……だが、
「謎のISと戦う時、狼さんも一緒に戦ってくれたんだ! 相手の放ったビームからセシリアを守ったのも狼さんなんだぞ!?」
そう、フォローしてくれたおかげで何とか非難を浴びずに済んだ。しかし……
「今日から転向することになりました等幻太智ッス、三年間は宜しくっスね?」
「ど、どうも……飛電清二です。これから三年間よろしくお願いします」
弥生が呼んだ応援とは、近々ここへ派遣されることになっていた。この二人であった。偶然今日から転入してくる予定だったらしいので好都合であった。
しかし、二人は一夏とは違って、狼と同様の三枚目キャラと見なされて歓声と歓迎は皆無となった……
――やれやれ大変なことになりそうだぜ……?
俺は、心底そう思った。

IS学園の寮室には寮長の織斑千冬以外は誰もいなかった。彼女は、誰もいないことを確認したうえで携帯を取り出すと、何者かへ連絡を取った。
「……私だ。そうか……やはり、あのISを送ったのはキサマか? まぁいい……で、何のようだ? って、聞くまでもないか……ああ、そうだ。うむ、やはり鎖火狼と一夏が持つ武器の形状をしたISは、やはりISとは言えない。まるで、ISとは違う別の存在と言った方が……ああ、わかっている。しかし、いい加減「彼」のことを悪く言うのはやめろ? もう、何年も会っていないからといって、私が彼のことを忘れると思っているのか? それは……当初は、あのような不愛想な別れ方をしてしまったが……そうだ、近いうちに彼の元へ会いに行く予定だ……行くな? そんな決定権はお前にない。とにかく私は、久しぶりに思い人の元へ足を運んでみる。邪魔はするよなよ? いいか? 邪魔はするな? わかったな……」
と、千冬は携帯を切り、椅子に座った。
――ようやく、会えるな?
彼女は、10年前に果たせなかった告白をかつての幼馴染に伝えるのを決心したのだった。
しかし、現実とは如何に残酷かを、文武両道で完璧的人物として慕われている彼女はまだそれを知らないでいた……



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