第八話「謎の襲撃者」
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も優れた武器でもある。特に、刀モデルのRSは切れ味と、耐久率に力を込めたタイプだ。何度も言うかもしれないが、RSは防御力の強度を捨てる代わりに、IS以上に攻撃力がずば抜けている。そんな武器にISタイプの武器が何度も刃を交えれば……勝敗の結果は知れている。
こうして、甲龍の武装は全て使用不能となったことで、アリーナに一夏の勝利を告げる放送が鳴り響いた。
「そ、そんな……アタシは認めないわ!? どうして、そんな刀一本でこの甲龍に太刀打ちできるわけよ!?」
しかし、凰だけは認めずに一夏の勝利に反対していた。
「いい加減に認めろ! 凰……」
「まだよ……まだアタシは戦える!」
甲龍を纏う凰は、一夏へ拳を向けだした。
「拳と武器とじゃ、どう見たって不利なのはわかるだろ!?」
「わからないわね!? 最低でも、アンタみたいな等辺僕には!!」
――チッ! このチビ……!!
諦めが悪い凰の執念深さに、一夏は痺れを切らしていた。しかし、
『――上空より、熱源接近――』
「!?」
白夜が知らせた警報に一夏は上空を見上げた。上空から数発の図太いビームが降り注いでくる。
それを、咄嗟に一夏はバックステップでかわす。
「何が起こったんだ!?」
上空を見上げる俺と弥生は、上空から現れた謎の黒い人影を目撃する。それは……
「ア……IS!?」
俺は叫んだ。そう、あの形と姿は確かにISの形状である。全身を黒いアーマーを纏い、頭部の素顔すらも見られない。また、先ほどはなったであろうビームの発射元は、あの巨大な両椀部からであった。
「そんな……あんなタイプのISは見たことがありません!」
弥生も、俺の隣で目を見開いた。
「支給、蒼真さん達に連絡を取ります!」
弥生は、咄嗟に携帯を取り出した。
「じゃあ、俺が何とか食い止めるよ!」
「お願いします……こちらも、早く応援を呼びますから!」
俺は、零を展開して観戦席から飛び出していった。
『アリーナにて正体不明のISが乱入! 生徒の皆さんは至急シェルターへ避難してください。また、専用気持ちの生徒さんたちは教師の人たちと一緒にカタパルトへ……』
真耶の放送がアリーナへ響いた。
「一夏! 無事か!?」
俺が一夏の元へ駆け寄る。
「狼さん? あれはいったい……!?」
「俺にもわからん……だが、このままではヤバいことは確かだ。弥生が今、応援を寄こしてくれる! その間、何としても食い止めるんだ!?」
「は、はい!」
「アタシも戦うわよ!?」
そこへ、凰が割りこんできた。
「何を言ってるんだ!? お前のISには武装が……」
俺が止めに入るが、凰は聞きいれてはくれない。
――邪魔だけはするなよ!?
俺は、そう思いながらも凰に構わず一夏と共に連携を取りながら謎のISへ攻撃をかける。
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