神VS魔神 世宇子後編!!
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「え…神のアクア…!?」
俺がベンチに戻るなり呟いた。
「うん…神のアクアが世宇子の力の源だよ!」
心美がそう話すと鬼道が呟く。
「体力増強のドリンク…!?」
「許せない…!サッカーを…俺達の大好きなサッカーをどこまで汚せば気が済むんだ!!」
俺は怒りを抑えつつ、抑えきれない思いを呟く。
ガードマンを振り切ってきた心美達から、とうとう神のアクアの秘密を知らされる俺たち。
その頃、世宇子ベンチでは…
「濃度を濃くした。一杯で後半終了まで効果が続く」
「ふふ、後半戦を戦うなんて初めてだな」
そんなことをいいながら世宇子の選手全員が神のアクアを口にする。
「お兄ちゃん…」
「どうした?」
(…やめさせたい…これ以上傷つくのを見ているなんて…)
「心美、俺は大丈夫だ!やらなきゃいけない。俺達は世宇子のサッカーが間違ってることを示さないといけないんだ!だから見ててくれ俺達を、雷門イレブンを最後まで!」
俺は心美の不安な気持ちを察して、優しく語りかけた。
世宇子がドーピングしてるなんてことを知った今、世宇子に負けられないという気持ちはますます大きくなっている俺たち。
「絶対に負けるわけにはいかない…!」
俺はそう呟いたあと、バッグを漁り、あるものを取り出した。
「佐久間、源田、見ててくれ、そして一緒に本当のサッカーを見せようぜ…!」
俺は左目に付けていた包帯を外し、佐久間に貰った眼帯を身に付けた。
佐久間は右目に眼帯を付けているが、俺のために左目用の眼帯も用意してくれていた。
源田から貰ったのはブレスレット。俺にふさわしいイナズママークにS?Rと彫ってある。
俺が2人に貰ったものを身に付けているとき、円堂もあるものを握っていた。
(じいちゃん…!力を貸してくれ!)
円堂は前半戦でボロボロになったグローブを替え、おじいさんのグローブをその手にはめて後半戦に臨むようだ。
───────────
バゴオオオオッ!!
「ぐうっ!」
ズドオオオオッ!!
「がはっ…!」
ドッゴオオオッ!!
「う…ぐ…!」
「勝ち目がない戦いにどうしてそれほど熱くなれる…?君は僕をイライラさせる!!」
後半開始直後、また俺たちが全員瞬殺された中、円堂はただ一人アフロディの殺人シュートを受け続けていた。
倒しても倒しても起き上がってくる円堂に、アフロディは苛立ちを隠せない。
そして渾身の一撃を円堂に食らわせ、背を向けるが…
「…う…サ…サッカーを…大好きなサッカーを…汚しちゃいけない…!そんな事は…そんな事は…!!許しちゃ…!!いけないんだアアアアアッ!!」
(…!
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ