第一層ボス戦 vs《イルファング・ザ・コボルドロード》
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「ねぇ、あなたってあのコトミネって人と一緒にいたのよね?
いつもあんな戦い方をしてたの?」
「いや、俺はコトミネとは一ヶ月前のチュートリアルが終わってから一週間、あいつに戦い方とかを教えていたんだけど、あんなモンスターを投げるようなことはしてなかったな。
武術をやっているって言ってたから、俺と別れたあとにあの方法を見出だしたんだろう」
「……そう」
「さて、俺らも行こう。あいつだけにまかせてられない」
「ええ!」
同じパーティーの彼ら、私よりはるかに強い彼らを見ていれば、私に足りないものが分かるかもしれない。
そう思い隣の剣士とともに走り出した。
◇
スイッチして、コボルドロードと戦っているレイド本隊の方を見る。
ディアベルの的確な指示によって順調に進んでいた。HPが危険域までいったものもおらず心配はなさそうだ。
次にコボルドロードを見る。四段あるHPバーの最初の一段の残りも四分の一ほど、残りを削りきれば新たにセンチネルが三体出現する仕組みになっている。
コボルドロードが背中をこちらに向けたとき、
「ん?」
何が違和感を感じる。
違和感の正体を探ろうとしたとき、キリトとアスナの方からガラスが割れるような音がした。
そちらを向くとキリトとアスナか歩いてきた。
「本隊の方はどうだ、コトミネ」
「順調そうだ。このままいけば死者も出さずにすむだろう」
その時コボルドロードのHPバーの最初の一段が消え、壁から新たなセンチネルが飛び出してきた。
「さてと、雑魚狩り再開だな」
新たに出現したセンチネルに向かって走り出した。
◇
その後もボス戦は順調すぎるほどに進んでいた。
イルファングもHPバーが二本消え、三段目ももうじき削りきれる。
三段目が消えれば湾刀に持ちかえてバーサク状態となる。
また現れたセンチネルを倒して次の出現を待っていると、キリトとキバオウが話していた。
なんだか険悪な雰囲気だ。俺が近付いたときに話は終わったのかキバオウが離れていく。
「グルルオオオオラアアアアアア????????」
イルファングが今までで一番の咆哮を上げる。
骨斧とバックラーを捨てたとき、最後のセンチネルが飛び出す。
「大丈夫か、キリト」
「ああ、大丈夫だ。センチネルを倒そう」
キリトの様子を不思議に思ったが、本人が大丈夫と言っているので追求しない。
向かってくるセンチネルを足をかけて転ばし、うなじの部分を突き刺す。
その場をすばやく退き、キリトとアスナに任せる。
ちょうどそのときイルファングが腰から湾刀を引き抜いていた。
再び違和感を覚える。
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