遺跡出現までの10日間【3日目】 その12
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」
「?」
「あ、独り言だから気にしないで」
「グハッ!?」
僕の言葉に不思議そうに顔をかしげたもう一人のエルフは先ほど地面に突き刺した剣で葬る。
「くっそ……こんなに強いとか聞いてないぞ……」
僕の後ろでメイスを構えていたエルフが呻くように呟いた。
「こ、こっちはあと7人いるんだ! 全員でかかれば何とかなる!」
「そ、そうだな! いくぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
「チッ……」
僕はエルフ達がとった行動に短く舌打ちする。ゴブリンの時は体格がこちらの方がでかく相手が訓練を積んでなかったため大人数でもなんとか勝てたが今回は訳が違う。見た感じだとこいつらはそこそこ戦闘経験があり連携もゴブリン達よりはとれている様に見える。何より体格差だ、僕より若干敵の方がでかい。この差はきついな……。
「とりゃっ!」
「ッ!」
片手剣を持ったエルフが斬りつけてくる。僕の背後にはすでに何人かのエルフが剣やら棍棒やらを構えており後ろに下がろうに下がれない僕は右目に傷が入っていたエルフが持っていた剣でそいつの攻撃を受けると――――――
「セイヤアアアアアアアアアアア!!!」
「おっふ……!?」
思いっきり金玉を蹴りあげる。僕に切りかかってきたエルフはそのまま力なく崩れ落ちた。
「テリャッアアアアアアア!!!」
「ウグッ!?」
後ろから近づいてきていたエルフに背中を斬られ背中に焼け付くような痛みを感じる。咄嗟に気配を感じとって前に体重をかけたため致命傷は避けたものの斬り付けられた皮膚からは容赦なく血が流れ出る。
「クソガアアアアアアアアアアアア!!!」
「!?」
僕は前転換と呼ばれる前足を後ろに下げてそのまま反対方向を向くという独自の歩法で素早く斬り付けてきたエルフの方を向くと僕を斬ったせいで下段に下がっていた剣を蹴り飛ばすとエルフの頭を掴み思いっきり自分の額をぶつける。
「クアッ……!?」
鼻血を吹きだしながら力なく倒れたエルフの首を近くに落ちていた剣で切断する。
「うりゃ!」
「シッ――――――」
「サセルカアアア!!!」
「チッ……」
鋭い気合いを放ちながら斬撃を放ってくるエルフにカウンターを入れようとするとそれをかばうようにメイスを持ったエルフが前に立ちふさがりメイスを振ってくる。そのメイスに右拳を殴られ治療してもらった右手から血が噴き出す。
「ヘッ、そろそろ限界じゃねえのかい……?」
メイスを持ったエルフが後ろの二人
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