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異世界を拳で頑張って救っていきます!!!
遺跡出現までの10日間【3日目】 その12
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ニ様からのご命令だ」

「ッ!?」

 恐らくリーダーであろう右目に傷の入ったエルフがニヤリと笑うと片手剣腰から引き抜くと僕に向けてくる。

「セルバーニ……か……」

 その単語を聞くだけで体の奥底から怒りが湧き上がるのをヒシヒシと感じる。数は……1,2,3,4,5,6、……10か……。おまけに全員が武装済み。かなり面倒だな……。

「ナナの場所を教えろ」

 拳を固く握りしめ僕はリーダーらしき右目に傷の入ったエルフに視線を向ける。

「ハッ、あの白黒の髪をしたかわいこちゃんなら今頃セルバーニ様の性欲のはけ口にされて殺されてるだろうよ」

「!?」

 右目に傷のは言ったエルフの言葉に全身の筋肉が一瞬硬直するのを感じる。その反応を面白そうに眺めていた右目に傷の入ったエルフは言う。

「へへへ、冗談だよ、まだそんなに時間が立ってねえからなぁ。たぶん俺らを急いで倒せば間に合うんじゃ―――――――」

「シッ――――――!」

 右目に傷の入ったエルフの言葉が終わる前に先制攻撃を仕掛け右拳をこめかみに叩きつける。

「グオッ!?」

 距離がだいぶ開いていたため油断していたのだろう右目に傷の入ったエルフは向けていた剣をあっさりと落としながら地面に倒れる。普段ならここでやめていただろう、でも今は状況が状況だ。
 このままでは奴は起き上ってくる。あいにく僕には時間がない。一刻も早くナナの元へ向かわないといけない。

「死ね」

「ゴボッ!?」

 地面に落ちた片手剣を掴むと倒れているエルフにの胸に向かって剣を突きさす。思ったより簡単に胸を貫通した剣を無表情で引き抜き地面に突き立てる。人間ではないとはいえほとんど人間と変わらない生物を殺したのに全く心が動揺しない。それどころか楽しい、もっとやりたい、という感覚が心の奥底から湧き上がってくる。

「「き、きさまあああああああああああああああああああ」」

 隊長を殺され、激怒したのか二人のエルフが剣を上段に構えながら突進してくる。多少場数を踏んでいるのか動きは荒いがスピードがある……が―――――――

「甘いッ!」

「うごっ!?」

「ハウッ!?」

 まさか丸腰で前に出るとは思わなかったのか一瞬動きが止まったエルフ二人の手を片方ずつ握ると指先が肩に触れるように腕を捻じ曲る。もともと前へ出ようとしていた二人は自分の進んだ速度のまま地面に叩きつけられる。これだけではすぐに立ち上がられてしまうので右肩が地面に着くような感じで横に寝転がっているエルフの側頭部分を足で踏みつけた。

 ゴンッと鈍い音がしたと同時に僕に踏まれたエルフは動かなくなる。

「コンクリだったら死んでたね
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