028話
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あったのは優しげな大人の笑みであった。彼が望むのは子供達が安心して暮らせる世界、ファントムが世界を統治すれば安全になる。ファントムが倒されればメルヘヴンに災厄を与える物は消え平和になる。アッシュにとってこのウォーゲームに勝ち負けはたいした問題ではないのだろう。
「頼んだぜギンタ」
「おうっ!!」
アッシュの言葉を確かに胸に刻み絶対にファントムに勝つと誓う、そしてアッシュのギブアップによりギンタの勝利となり第4戦が終了した。
「勝って来たぜ!」
「やったねギンタ!」
「よくナイトに勝てたな」
「ご苦労さん、ホンマよう勝って来たなぁあの気味の悪い骸骨仮面に」
「まあ身体が分離したのはびっくりしたけどなってジークどうしたんだ?」
「ギンタ、後ろを見ろ!」
皆が勝利を祝福する中一人だけ自分の後ろを凝視しているジーク、彼の指差す方向を見てみるとそこには稲妻のような光を走らせた雷雲のような闇が掛かっていた。そこから響いて来たの男の声、アッシュの戦意喪失に驚きながら姿を現したのはナナシが着ている服装と瓜二つな装備をした男だった。
「あ、あれがナナシと戦いたがってた相手か?」
「知り合いなのナナシさん?」
「―――あいつは………だぁれっ?」
「「「だぁあああ!!」」」
溜めに溜めて口に出した言葉はまさかの誰、それも思わずずっこけるギンタとバッボ、ジークそして呆れるスノウとアルヴィス。
「知らねぇのかよ!!」
「お主に縁のある人間じゃないのか!!?」
「否だってホンマに自分覚えないし」
「なら無駄に緊張感を盛り上げるな………」
記憶に無いというナナシだがジークはその言葉に嘘は無いと感じた。その上でステータス回覧能力を使用し彼の精神状態を探ったが状態は軽く混乱しているが平常時に近い状態であった。どうやら本当に知らないようだ。
「記憶がないのは当然だ、私が私に対する記憶を封じたのだからな。しかし時期に思い出すだろう、再会の時には戻るようにはしておいた」
「ホンマに自分誰なんや………?」
「昔話は後にしよう、戦いながらでも出来る」
そしてジャッジによって試合開始の合図が出された、ナナシと縁があるという男は早速と言わんばかりのARMを展開した。それは髑髏が刻まれている壺のような物、一体どのような攻撃をしてくるのかと思っていたら壺の中から次々と髑髏の頭を持った無数の縄が飛び出し自分へと襲い掛かってきた。
「なんやぁ?しゃらくさいのぉ、ウェポンARM!!」
蛇の群れを思わせる無数の縄の攻撃がナナシへと到達した、その身体へと髑髏が食らい付いたかのように見えたが次の瞬間には髑髏の縄はボトボトと地面へと落ちていった。
「グリフィンランス!」
「ほう、だが無駄だ!この縄、"マ
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