暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第68話 ジオの町の異変
[3/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のガーディアンを相手にするのも大変な事なのだが……、それもおかまいなしだ。

「……これじゃ、どっちが悪なのか……」

 かなみも、魔人を前にしているとは言え、そうつぶやいてしまっていた。リーザスを潰した仇敵だと言うのに、それでも同情してしまうのは流石ランスといった所だろう。

「そんなの、決まってるじゃない。アイツよアイツ」

 考えるまでもなく、そう答えるのは志津香だった。

「誰がだ、コラ!!」

 勿論、ランスにも聞こえている声で。そして、それを見て聞いていたシィルが慌てて言う。

「で、でも、ランス様、サテラさんは兎も角、あのガーディアン達はとても強いです。解放軍の人たち皆で戦うなら、安心ですが、今はいませんし、退いてくれるなら……」

 チューリップ3号等の兵器をまだ内包している解放軍が相手であれば勝機も十分だろう。だけど、今は9人しかいないのだから不安なのだろう。

「がははは! このランス様に不可能などないのだ! それにこの頭脳明晰な頭でしっかりと考えている!」

 大笑いをしながら、シーザー、イシスを指さして。

「このデカブツ共は、オレ様の下僕と男共が相手をし、その間にオレ様がサテラをお仕置きする。それで万事OKだ!」
「……楽し過ぎだし、最低ね」

 サテラは如何に魔人とは言え、その消耗度は甚大だと言う事は見て判る。そんなランスの作戦を聴いて、速攻で返すのは志津香だ。他の女性陣も同じ気持ちで見ていたが、ランスは変わらない。

「バカ言え、3人で十分に戦えていたのであれば、それ以上の戦力をかける必要はない。無駄の無い配置なのだ! サテラを抑える事が出来れば、更に戦況は良くなるだろ」

 最もな考えだが……、ランスが言う事だ。だけど、リックは違った。

「流石ですね。……確かに、現時点で最大の驚異は魔人。魔人を抑える事が出来れば、一気に覆す事ができます」

 感心している様子だ。……根っからの武人であり、トップには敬意を示すのが彼だから。

「オレは強者と戦えればそれでいい。……楽しむとしよう」

 清十郎は、ランスの考えについては大体わかっている……が、それよりも戦闘の事を考えたかった為、対してツッコミ等は入れないし、考えない。判りきった事だがつまりは、戦闘バカだと言う事。

「がははは! あーんな大見え切っておいて、まさか逃げるなどとはしないよな? サテラ!」

 これも見え透いたランス・挑発! なのだが。サテラには『効果はバツグンだ』であり。

「ぐっ……! し、シーザー! イシスっ! さ、サテラはいい アイツを、こいつらを叩きのめしてっ!」

 逃げると言う選択肢を挑発で消されてしまった為、サテラはそう命じた。だけど……。

「サテラサマ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ