第3章 リーザス陥落
第67話 魔人の涙
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捉えた。
「「――彼の者に、神の慈悲、哀れみを。――魔封印結界!!」」
「う、うわああああああああぁぁぁ!?」
弾けるような雷撃が、結界内部を覆い尽くした。
魔封結界は完全にサテラを捉えたと同時に、凄まじい電磁波と光がサテラの身体を包み込んだ。
「が、がぁっ! こ、これは……っっ!」
サテラは、完全に魔封印結界にのまれてしまっていた。そして、魔人には等しく存在する結界、無敵結界も全くの意味もなさない。
「うぐっ……、ち、力が……(け、結界が使えないっ……) あ、あぐっ……」
その強烈な電磁波は、無敵結界も使えず、そして、己の結末を悟ったのか、サテラは苦しい声を上げた。
「がーーっはははははは! まんまと引っかかってくれたな! そいつは魔人だろうと、なんだろうと、封印してくれるんだぞ!」
「封……印!?」
サテラの表情から 血の気が引いていく。
「い、いやだっ、 さ、サテラ死にたく……っないっ。ま、まだ、たくさん……したいこと……、あるのにっ」
その涙ながらの懇願を聞いて、かなり複雑なのは女性陣達だ。サテラの所業は許される物じゃないが、襲ってきた時、誰も殺さなかった。……その真意は、ユーリを想っての為だったら?その仲間達だったから、命までは取らなかったのかもしれないのだ。
だけど……、それを踏まえても、サテラは驚異だ。だから、誰も口にまでは出せなかった。
「た、助けてっ……、こ、こんなところで、死にたく……っ ほ、ホーネットっ……ほーねっ……。っ、っ……ゆ、ゆぅ……、ゆぅ……り……っ」
「っ……」
もう少しで、サテラは消滅してしまうだろう。
その時、確かに名を言ったのを聞いた。自分の名前を。
“ヴォン!!”
そして、その瞬間だった。
再び、世界が止まったのは……。
〜魔法紹介〜
□ 魔封印結界
使用者 クルックー、セル
4本の結界志木を配置し、魔の者を異空間に追放する神聖魔法。
絶対無敵である魔人に対抗できる数少ない手段の1つであり、起動すると凄まじい電磁波と光が対象者を包み込む。 とある世界でのその魔法、その呪文では その呪文を反対から読むと………… アレ??
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