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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
戦火の足音
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は竜に跳び乗ると、大空に向かって飛び出して行く。

あのはやとちりというか、言えば即実行な性格は後でなんか言わないといけないだろう。……大丈夫だろうか?まあ、ユウキはALOで飛行経験もあるから大丈夫だろうが……。

「……え?」

そんな速さにまだ慣れていないのかレアはぽかんとユウキの飛び去って行った空を見上げていた。

「レア、足が止まってるぞ」

「え、あ、う、うん……じゃなくて! なんでそんなに平常運行なの? いきなりどこか行っちゃって……」

パニックになるレア。まだユウキの突拍子のない行動には慣れないのか。

慌てるのはいいが足は動かして欲しいのが本音だ。

「慣れだな。だいたい一緒に行動してるから……」

俺の所持している電子機器内に意識が存在しているからな。ユウキが話し好きなこともあって手隙の時間はだいたいコミュニケーションを取っている。……まあ、大抵はユウキが一方的に喋っているのだが。

登下校の際はイヤホンを通して声を聴いているから、こちらから喋るとただの変人にしか見えないから注意が必要である。

「まあ、慣れろ……とは言わんが、固まらずに行動できるくらいにはなれ。一々止まっていたら遅くなって仕方がない。さっきの騎士のような連中も次、いつ出てくるかわからんし、早く着くに越したことはないだろうからな」

キリトを初め、あの面々はやたらと慣れるのが早かったが。ユウキの突拍子もない行動も、もっと濃い連中が居たというのが原因だとは思う。

頭上を旋回するユウキの乗った竜を見る。楽しいのか、なにも見つけていないのか、全く降りて来る気配がない。

自前の翼で飛ぶのとはまた別物なのだろうか。トンキーは空間が広すぎたからなのか全くわからなかったが、竜程度ならなにか変わりそうだ。

「そういえばリン達ってどの辺りに住んでいたの?何だかんだ言ってて話したことなかったよね」

「……まあ、遠いところだな。この近辺ではないことは確かだ」

現実のことをどう説明していいのかわからない。とりあえず間違いではないが、レアが勝手にいろいろと想像できるようにわざと暈かして伝える。

……詐欺師とか占い師の手法だな。わざと迂遠な言い方をして相手から情報を引き出す。

「あー……そうだろうね。リン達って肌白いし、伝承の、理想郷(アルカディア)出身のイウム?」

「理想郷?」

「あれ?違った?山脈にある門の向こう側の出身だと思ったんだけど……」

俺達が目指している門のことだろうが……。

「村から出たことないにしてはよく知ってるな」

とりあえずおだてればさらに情報が引き出せるだろうか。

「え、そう?えへへ……えっとね、村に伝わる言い伝えがあってね」

曰く
昔、この世
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