Fate/stay night
1129話
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凛に毛嫌いされているのに気が付かないのか? お前とどうこうなるよりだったら、同じマスターの衛宮の方を選ぶだろうよ」
まぁ、凛と衛宮の相性は色々と悪そうだから、そうなる事はないと思うけど。
だが、ワカメはこの言葉が受け入れられなかったらしい。
顔を真っ赤にしながら叫ぶ。
「ライダーッ!」
その言葉と共に、床を蹴って前へと進み出るライダー。
手に持っている巨大釘の先端を俺の頭部へと向けて振り下ろす。
確かにライダーの場合は敏捷が高い。
だが、俺の対英雄の力によりステータスのランクが下がっている以上、その速度を存分には発揮出来ない。
それに場所がこの教室という狭い場所であるというのも、ライダーの最大の長所でもある速度を殺していた。
顔面に向かって振り下ろされた巨大釘を、右手で横から掴んで防ぐ。
下手をすれば先端が掌を貫いてもおかしくない一撃ではあるが、それでも今の俺のステータスであれば、この攻撃を完全に防ぐのはそれ程難しくはない。……まぁ、油断してると綾子の時のようになる可能性もあるが。
そのまま握った巨大釘を大きく引っ張ると、以前にも行われたように一本釣りされたかのように空中をこちらへと向かってくるライダー。
右手で巨大釘を封じているので、そのまま左手で殴り飛ばしてやろうと待ち構えていたのだが、空中でこっちに引っ張られるままにしながらも、床へとその肉感的に太股を剥き出しにしている足を伸ばして、蹴りつける。
そうなれば当然真っ直ぐこっちに飛んでくるのではなく、より高い位置へと移動してその勢いを利用し、天井を蹴って更に速度を上げながらこっちへと向かってくる。
ライダーの拳が俺へと振り下ろされたのを見て……
「甘い」
呟くと同時に、念動力を発動。
空中でライダーの動きが止まる。
「っ!?」
まさかサーヴァントであっても空中で身動き出来なくなるような状況になるとは思ってもいなかったのだろう。眼帯越しでもライダーが何が起きたのか理解出来ないといった表情をしているのが分かった。
「ほら……よっ!」
空中に浮かんでいるライダーの胴体へと向かい、俺の握っていた巨大釘を投擲する。
筋力A++の力で投げた巨大釘だ。その速度がどれ程のものなのかは容易に想像が出来たのだろう。
一瞬頬をヒクリとさせ……次の瞬間にはライダーの右脇腹を貫通し、それでも更に勢いが衰えぬままに巨大釘は突き進み、教室の壁を破壊し、あらぬ方へと向かって飛んでいく。
巨大釘がそうやって外へと向かって飛んでいけば、当然その巨大釘と繋がっている鎖を手にしているライダーもまた、それに引っ張られて飛んでいく事になり、教室の壁を更に破壊しながら、空の彼方……とは言い過ぎだけど、校舎の外へと向かって飛ん
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